アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。
内容としては、裏設定とか、各要素のモチーフなどを考えることより、
物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。
※筆者個人の考えに過ぎませんので、参考程度にお読み下さい。
※共感の他、間違いや別な意見などもあれば、
遠慮なくコメントして(本ページ下部から)頂ければ幸いです。
※最終話までの視聴を前提に書いています。ネタバレ必至です。
作品の公開順に追っています。
ここでは、第4話Aパートの前半(三島入り口)について。
過去の記事はこちら。

第4話 Aパート 前半
※以降のセリフの引用(❝ ❞内)は、全て
『ケムリクサ』第4話(©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト) を出典としている。
壁を越えて三島へ
「サクッともう一壁」の宣言通り、冒頭で早速壁を越え、三島へ入った。
二島に入るときに比べて、特に感傷的にもならず、淡々と通り過ぎる。
わかば「風景が、ちょっと変わりましたね。」
りな「さっき壁越えたからナ。もう三島だナ。」

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
三島の壁は、「穴の開いていた壁」であったのだろう。
ただの通過点としての過去しかないようだ。
また穴を開けたのはヌシで、りょうはそいつにやられてしまったと、過去に考察している。
それにしても、二島の壁もそうだが、
この大きさ(幅と高さ)で、あかぎりの侵攻を阻止できるのだろうか?
これらの壁は、これまで抽出した島・建造物と、
なによりりりをあかぎり(赤い木)から守るために、
ワカバが建てたもののはずである。
その割に、湖を囲っていた巨大な壁に比べると、非常に脆弱に見える。

【出典】『ケムリクサ』第7話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
一部が崩れた壁は、時間と共に全体が朽ちていくのだろうか。
それとも、場所が遠いほど、強固な壁を作ることができなかったのか。
遠景に空橋とヌシ?
三島に入ったところで遠くに見える大きな橋は、これから向かう空橋のようだ。
赤い光が、まるで高層ビルの航空障害灯のように見えるため、
我々視聴者は見逃してしまいがちだが、
この世界に「電力」があるはずがない。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
この世界において、「光」は「ケムリクサ」のもの。
そして「赤」、ということは…。
この光は、空橋で遭遇したヌシによるものだろう。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
視力に長けたりんは、進行方向の安全しか確認していなかったし、
わかばも、ケムリクサに夢中だったため、誰も気づくことはなかった。
ところで、
進行方向の左側に空橋が見えるということは、
位置関係を考えると、かなり南東ぎみに進んでいるようだ。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
二島との境界は、三島の南側にあるはずなので、
入って早々、大きく右カーブしているということか。
それだけ道は荒廃して入り組んでいる、ということだろうか。
場所の味
りなじ「パク…パク… こうやってると、その場所の味がするんだナ。」
りなっち「ホントかナ~?」
りなじ「うわ! ホントに味がするナ! 凄いな!」
(りな判定には、考察材料が少なすぎるため、割り振りは適当です)
電車の窓から顔を出して、空気を食べ、「場所の味」を感じるりな。
1話でもりなこが、「水があるような味」を感じ取っていたり、
その後、「舌先であかむしの接近を察知」したような描写があった。

別のりなが疑っているあたり、そうした感覚は、りな全員に共有されてはいなかった。
あのときりなこが初めて発見したが、それを伝える間もなく、命を落としたのだろう。
ところで、電車や車の窓から顔を出すのは大変危険なので、
皆さんは、りなの真似をしないように。
四島の先を全然知らない、りな
りなじ「四島の先は、りな、ほとんど知らないナ。」
りなっち「楽しみだナ~。」
りなよ「目指せ! 湖だナ!」
りつ「りなちゃん、実は一緒に、五島行ったことあるのにゃ。」
りなじ「一人だったときだからナ~。」
りなっち「覚えてないのナ。」
りなよ「実質、初めてだナ!」
「四島より先を知らない」、「五島に行ったときはまだ一人だった」、
これらの発言から、過去の探索は、
三島(0.7話) → 四島 → 五島 → 四島(0.8話) → 六島
という順番で訪れたことがわかる。
0.8話で、りなは増えた。
五島のことは、全く覚えていない。
「湖」の場所を五島と勘違いして指さしている。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
いや待て!
湖を目指して、六島に向かったところは記憶あるよな!?
あれが五島に向かってると思ってるなら、
りなちゃん方向音痴…?
「食べる」以外は、極端に興味が薄い、りな
りな「食べられないのにナ~。」「アホだナ~。」「ケムリクサアホだナ!」
ケムリクサに夢中なわかばに対し、その良さが全くわからない様子のりな。
わかばが熱弁しているのに、
さっぱりわかってない、この顔!

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなにとって、対象物が「おいしい」か「おいしくないか」が重要であり、
「食べられもしない」ケムリクサには、毛ほどの興味もない。
ウスイロをわかばが食べていたせいか、
隙あらば、自分も食べようとしているようだが。
りんやりつも同じく、ケムリクサそのものに極端に興味がない、
というのは、もう少し後にわかる。
りなの能力
自分の能力を披露して、わかばを驚かせるりな。
主に、「モモちゃん」と
「ボール」(ファンの間での呼称は主に、「りなちゃんボール」、「りな玉」など)
について、新たな情報がわかる。
「モモちゃん」
「モモイロのケムリクサ」、通称「モモちゃん」は、りなが持つ1枚しかないようだ。
各りな内を瞬間移動させることができる。(食べなおす必要がある?)

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
「まだまだ増やせる」「りなちゃんだらけになる」
という発言から、
新しいものを食べて、モモちゃんにエネルギーを貯められれば、
7人以上にもできるようだ。
未だ実例がないので、りながそう思っているだけかもしれないが。
りなのボール
りなのスカートの裾についているボンボンは、
取り外すと足が生え、操作することができるようだ。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
弾む音から、バレーボールのような感触?
ボールは、いずれかのりなが食べれば、元の位置に戻る。
ボールの力を使うとき、ケムリクサの発動音と共に、ボンボン部分がピンク色に光っている。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
このことから、この能力には、本体の葉を使用する必要があると思われる。
みどりの葉のエネルギーで代用できない、ということだ。
食べたり出したりする能力は、みどりの葉を使うことができ、
そのときは、ボンボン部分は緑色に発光している。(第1話)

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
不機嫌な、りな
これまで、わかばの知らないことを色々教えてあげることで、
「お姉さん」ができていたりなだが、
わかばの興味が、自分の知らないケムリクサに大きく傾いてしまった。
自分の能力を見せてわかばの興味を引いたのに、
結局はその興味も、ケムリクサ(モモちゃん)にいってしまう。
それがおもしろくないのか、不機嫌になる。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
「ケムリクサの事はいいから!」とでも言いたげである(笑)。
特に不機嫌そうなのは、賢いところを褒めてもらいたいりなじだろう。
怒られる…?
りつ「ふふっ。」
りん「静かに!」
りな「わ~怒られるナ~。」「隠れろ隠れろ~。」
1話でりなたちは、「りつに怒られることに怯えていた」と考察してから、
このときも、りつに怒られることにビビっているように見えてしまう。
「怒られた」ではなく、「怒られる」と言っているということは、
りんの発言は、ただの「注意」「警告」であると認識しているのだろう。
なんの警告って、そりゃあ、
りつ姉のお怒りでしょう。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
やはり、りつが怒ると一番怖いのは、
旧ケムリクサから受け継がれているのか…?
このときのりつは、にぎやかな音を楽しんでいる様子なので、
大丈夫そうだが。
次回、第4話Aパート中盤!
「前半後半」の二編で進めたいと思いつつも、
やはり多くなってしまった。
また「中盤」を挟みます。
次回!
小型のあかむしに遭遇!

ここからも引き続き、お付き合いいただけると、幸いである。
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