『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)の上達に向けた、
基本かつ重要なテクニックの数々をお伝えしていく。
本記事内の用語などがわからない場合は、過去記事から読み返して欲しい。

前回は、『メテオ(メテオスマッシュ)』の初級編として、
その特性やメリット・デメリットについて解説した。
いよいよ今回は、実用的なメテオの使い方を解説していく。
上手いメテオの当て方、コツ、上達法
前回説明したとおり、
「場外での攻撃は、ハイリスクでもある」
というデメリットを理解した上で、メテオを上手く使おう。
難易度の易しいものから順に、例をあげていく。
地上の相手にメテオ (難易度:★☆☆)
地上で当てても下に撃墜できねーじゃん!
と、ツッコミを入れたくなる気持ちもわかるが、よく考えて欲しい。
そもそも地上にいる相手に当てられないのなら、
常に縦横に動く空中の相手に、
安定して当てられるわけがない。
一番最初は、「トレーニングモード」のCP Lv.3相手に当てる、でも良い。
慣れてきたら、CPのレベルを上げるなり、実戦でも試してみるなり、
徐々に難易度を上げていくといい。
地上でメテオに失敗しても、少なくともそのまま落下することはない。
まずはこれでタイミングに慣れよう。
地上でメテオを当てると、相手はひるみながら浮き上がるので、
そのままコンボに繋げることもできる。
空下(メテオ)→上強→小ジャンプ→空N とコンボを繋げている。
ステージ上の空中で当てる (難易度:★☆☆)
メテオ攻撃に慣れてきたら、今度は空中でも当てられるようになろう。
と言っても、まずはステージの上で良い。
これならまだ、落ちる心配もなくメテオを狙える。
トレーニングモードで「CPの動き:ジャンプ」にして、
モグラたたきのようにひたすら当てても良い。
これだと上下の変化しかないが、
「急降下しながら」や、「小ジャンプで」当てれるよう、試してみよう。
これらは、
相手のジャンプに合わせて当てる、
という練習である。
ゆくゆくは、浮かせた相手に当てることにも繋がる。
NB→空前(地上メテオ)→ジャンプ→空上→空中ジャンプ→空前(メテオ)
ステージ端で撃墜する (難易度:★★☆)
いよいよメテオで撃墜を狙ってみよう。
しかし、
ステージ上から突出する必要はない。
相手を場外に追い詰めたり、ふっとばした後の復帰時に、
ステージ端でメテオを狙う。
自分の足元に地面(あるいはガケつかまりポイント)はあるが、
相手の足元には地面が無い、そんな状態。
つまり、ガケ外に出るリスクを限りになくゼロにしながら、撃墜も狙えてしまう。
地上にいる状態でタイミングを見計らえるので、空中ジャンプで位置調整する必要もない。
仮にメテオ後に場外に出てしまっても、空中ジャンプと復帰技で十分戻ってこれるだろう。
復帰する相手が、
ガケにつかまらず地平線より高い位置から復帰しようとしたところや、
ガケつかまり後、ガケ離しや、ガケあがりジャンプするところを、
予測して狙っていこう。
失敗してもただちに自滅してしまうことはない、
と余裕を持って、落ち着いてやろう。
まずはこの方法で撃墜することに慣れよう。
そもそも復帰の弱いファイターは、これができるだけで十分である。
これより先は、比較的難しいので、最初のうちは無理に練習する必要はない。
相手の空中ジャンプに合わせる (難易度:★★★)
相手を場外にとばして、自分が地に足を着けている限り、有利なのはこちら側。
復帰してくる相手の選択を待とう。
こちらが攻撃をしかけなければ、相手は空中ジャンプか復帰技くらいしか選択肢は無い。
そして、一部ファイターを除き復帰技後に空中ジャンプができない性質上、
ほとんどの場合はまず空中ジャンプを使用する。
この選択の直後にメテオを狙うと、選択肢や復帰経路が絞られている分、当てやすい。
上のように、滞空時間の長いファイターなら、上空で様子見しつつ、急降下でメテオを狙える。
空中ジャンプを消費した後を狙う (難易度:★★★)
相手がふっとばされた直後に早々に空中ジャンプをしていたなら、
あとは復帰技か、移動空中回避しか手はない状態。
このような場合は、メテオを狙えるチャンスだと思おう。
上の場合は、ガケ下から上Bをしようとしたところを読み、メテオを当てている。
選択が狭められるまで、じっくり待っているのがポイント。
空中ジャンプを消費したからといって、上空にいる状態で攻めては、
まだ余裕のある相手に、逆に迎撃されかねない。
相手の空中ジャンプ後に再度ふっとばせた場合もチャンス。
ある程度距離があれば、復帰技しか選択肢がなくなる。
あとは落ち着いてメテオのタイミングを合わせるだけ。
相手ファイターの復帰技に応じて、復帰技の出始めか、途中か、終わり際か、
どこを狙うのかは、あらかじめ決めておこう。
これでも多少慣れが必要にはなるが、
相手が何をしてくるか全くわからない状態でメテオを狙いに行くより、
よっぽど安全かつ確実だ。
空中回避後を狙う (難易度:★★★)
相手が復帰阻止を警戒しているほど、成功しやすい。
あるいは、持続時間の長いメテオ攻撃があるなら、比較的成功しやすい。
おもむろに復帰阻止しようと近づいて、相手が空中回避をした、その後を狙おう。
基本的には前述の2つと同様、選択肢を狭めておかないと、当てるのは難しい。
攻撃を遅らせる分、迎撃される可能性が高いからだ。
「もう移動空中回避しか手がないとき」、
「移動空中回避でガケをつかめる位置にいるとき」、
こうした状況に追い込んでいたなら、メテオのチャンスだ。
「タイミングを待つ」感覚を、繰り返して身につけるべし
ここで紹介したのは、ほんの一例であり、基本的なものに過ぎない。
しかし共通して言えるのは、
「タイミングを待て」
ということだ。
これが、メテオのリスクを抑える最適な方法である。
これは筆者の個人的意見であるし、絶対正しいと言うつもりもない。
メテオに絶対の自信があるなら、自滅ギリギリを攻めていくのも、相手にとって驚異となるだろう。
しかしこの記事を読んでくれたということは、
あなたは「メテオが上手く出来ない」、「上手くメテオを当てたい」と思っているはずである。
それならばまずは、
「メテオのリスクを理解」して、「リスクを冒さないやり方で慣らしていく」、
ということを実行してみてほしい。
読んだだけ・見ただけでは、できるようにはならない。
そうして繰り返すことでコツ、感覚を掴んでいけば、
意表を突いたメテオ攻撃も、余裕を持って出来るようになるだろう。
試合中にリスクを意識するためには、例えばこうしたことを意識してみよう。
「本当に今、メテオを狙う必要があるのか?」
「相手の蓄積ダメージが高ければ、メテオ以外の空中攻撃でも撃墜できるのでは?」
「蓄積ダメージ差があるならそもそもリスクを追わなくても、ステージ上で確実に倒せるのではないか?」
優勢の状況で、自らを危険にさらさないよう、判断を間違えないようにしよう。
もちろんそれを踏まえた上で、「あえて」メテオにいく意外性を選択するのも、またよし。
※「コンボにメテオを組み込む」のは、ここで取り上げては内容が難しくなるので、
機会と要望があれば、また別の記事で解説しようと思う。

コメント
更新お疲れ様です。
「C-stick Macro Specials」という動画を観たのですが、うまくできません。
https://youtu.be/3gbZJn8CHMk
この技術は習得した方がいいのか迷っています。
また、このやり方のほかにこのような動きの仕方をする方法はあるのでしょうか?
できれば記事にしていただけるとありがたいです。
ご検討よろしくお願いします!
>匿名 様
返信が遅れてしまいました。
どうやらコメント内にURLを記載していることで、システムがスパムとして認定してしまったようで、
私の確認が遅くなってしまいました。 申し訳ございません。
「C-stick Macro Specials」という動画のテクニックですが、いわゆる「空中ダッシュ(空ダ)」と呼ばれるテクニックを、
最大限使えるよう考案されたボタン設定と、操作のようですね。
私の考えを述べますと、「強くなる」「うまくなる」「上達する」という目標がプレイヤーにあるとして、
「空ダ」をはじめ、このような複雑なテクニックは、必須ではなく、「手段」の一つである、と思っています。
もしあなたが、この複雑なテクニックを、現時点でうまく使いこなせないとしても、上達の道は他にもいくらでもある、ということです。
例えば、「間合いをより正確に管理する」、「相手の攻撃後のスキをより正確に理解する」など。
(プロの世界大会などを見ると、どちらかというとこうした技術の方が重要であると感じます。こちらの方が難しいかもしれませんが…。)
「空ダ」は、他の基本アクションに比べて、操作が非常にシビアです。
そのため、「空ダを出す!」という判断に余計に意識を持っていかれ、瞬間、「相手の動きに対応する」という意識が疎かになりがちになります。
相手に読まれたら、修正がしにくい、ということです。
しかしまた一方で、「空ダ」を完璧に使いこなせるとしたら、それもまた「強い」ということに違いありません。
スマッシュ攻撃や、受け身を出すくらいの自然な感覚で「空ダ」を余裕で使えるとしたら、上記のようなことにもなりにくいし、
相手に読まれない的確な場面で決めていけるでしょう。
以上が、「習得した方がいいのか」というご質問に対する回答になります。
簡単に言うと、「無理しなくていい」ということです。自分の一番しっくり来る操作で、楽しく続けるのが一番いいと思います。
>匿名 様
さらに、「このやり方のほかにこのような動きの仕方をする方法はあるのか」というご質問について。
Cスティック(Rスティック)を必殺ワザに設定しなくても、初期状態のコントローラー設定、
つまりLスティックと各ボタンだけでも、ほとんど変わらない動きは可能です。
お教え頂いた動画のような設定にすると、より確実に、より効果的に、アクションができる、ということですね。
「記事にする」という点については、かなり上級のテクニックである、ということと、私自身「空ダ」系テクニックは大して活用していない、ということから、
なかなか記事にしにくいところであるのですが、このように要望があるということなので、そのうち記事にしようとは思っています。
その頃には、あなたが空ダマスターになっていたとしたら、恐縮ですが…(笑)。
コントローラー設定などに違いはあるかもしれませんが、「空ダ」でネット内を調べれば、基本のやり方や仕組みを知れると思います。
…もし私の理解不足で、そもそもこれは「空ダ」とは全くの別物だ、としたら、申し訳ありませんが、逆に詳しく教えて頂ければ幸いです。