2017年より少年ジャンプで連載し、2019年にアニメ化。
また、アニメ二期の制作も決定している漫画『Dr.STONE(ドクターストーン)』。
一体なにが、そんなにおもしろいのか。
重大なネタバレ無しで、その魅力を語っていく。
「冒頭のネタバレすら嫌だ!」という方は、どこかで試し読みをするといい。
Amazon Kindleでは、1巻が期間限定無料で読める。(2020年4月現在)
勢いのある超面白い科学教本
「ドクター」と付いているが、決して医療系漫画ではない。
この漫画を一言で言うならば、「超面白い科学教本」!
誰もが一度は目にしたことはあるであろう「マンガでわかる科学」系の児童向け教本を、
万人向けに超絶面白くしたのが、『ドクターストーン』という漫画だ。
しかし別に、小難しい話をするわけでも、お勉強染みているわけでもない。
科学の知識が全く無くても、おもしろく読めてしまう。
どんな物語?
舞台は、現代文明がリセットされて、原始に還った超未来。
主人公は、現代科学の知識を丸ごと体得しているかのような天才少年「千空(センクウ)」。
科学技術がゼロに戻ったこの世界で、天才少年は再スタートする。
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【出典】『Dr.STONE』第2巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
つまりこの物語は、
「現代の科学知識を持った人間が、原始時代に来たらどうなるのか」
を描いている。
知識全振りの「つよくてニューゲーム」。
最初は火起こしに始まり、
自作の石鹸で手洗い、病気には万能薬の抗菌剤、
さらにはラーメンに発電機に携帯電話…?
原始時代にはあり得ないものを、知識を頼りに次々と生み出していく。
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【出典】『Dr.STONE』第6巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
石器の世界で、そんなものどうやって作るの?
このぶっ飛んだ発想が、次から次に出てくるのが面白い!
進行のフローチャート化と、テンポの良さ
この漫画、物語の流れが非常にわかりやすい。
特徴的なのが、進行をフローチャート表示してくれるところだ。
万能薬を作るぞ!
必要なものはこれだ!
フローチャート表示! ドン!
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【出典】アニメ『Dr.STONE』第8話©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会
そして、素材一つ一つを手に入れるために、試行錯誤に悪戦苦闘!
目標が目に見えているからこそ、
ようやく素材をゲットできたときなんかは、
まるでゲームのボスを倒したかのような勢いと達成感!
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone03.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第3巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
「は…? おぉ…! うぉぉぉぉぉぉ! よっしゃあああああああ!!」
↑読んでるときはこんな感じ
毎回このノリが爽快!
そしてサイクルを繰り返す!
これがまた、異常な程にテンポが良い!
いつの間にか、フローチャートのゴールにたどり着いている。
「ゲームのような」と表現したが、
目に見える課題をクリアしていくというサイクルは、まさにゲーム感覚で、
ゲーマーなら楽しく読める人も多いかもしれない。
科学的な部分はノンフィクションだが、
小難しい話はとことん省いて、
科学に関係ない部分なんかは、漫画的に一気にカット!
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone02-1-650x730.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第2巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
なので、科学知識が無くても、テンポを損なわずドンドン読めるのだ。
こまけえこたぁいいんだよ!
この漫画の持つ「全体的な勢いの良さ」は、他には無い不思議な魅力がある。
魅力的がキャラが大勢! でもゴチャゴチャしない
この作品、キャラクターの魅せ方が、非常に秀逸であることも語っておきたい。
名有りのキャラクターは続々と登場し増えていくのだが、
レギュラーメンバーは、せいぜい3~4人(これも時々入れ替わる)。
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone03-3-650x795.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第3巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
さらに、そのときの話や展開によって、限定的に登場するのが、1~2人。
適材適所で、必要なときに活躍する。
だからあまりゴチャゴチャすることもなく、
フローチャートに則したメインストーリーははっきりしているし、
むしろ各キャラの見せ場がはっきりしていて、魅力がわかりやすい。
スポットライトが、
非常に狭く! だがとても強く当たっている!
という感じである。
中でも、主人公の千空は、いいキャラをしているし、魅せ方も上手い。
主人公「千空」というキャラクターと魅せ方
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone03-4.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第3巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
頭に白菜を乗っけたような髪型の千空は、
「科学者」のイメージ通り超合理的主義者で、冷酷無比のいけ好かない人間、
…かと思いきや、
実は情に厚く、誰よりも人間臭いところがあったりする。
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone02-2-650x1021.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第2巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
めっちゃいいヤツです。
けどそれを表には出さない。
この微妙なところを、絶妙な表情一つで表現してくれるあたりも、
この漫画の魅力であり、同時に千空という男の魅力である。
ネタバレに触れそうなのであまり詳しく書けないが、
こんな感じで、見せ場でのスポットライトは強烈で、
キャラクターの魅力を眩しく映してくれる。
2巻まで序章、まずはそこまで!
この漫画、2巻までは序章で、そこから本番が開始する。
なので、興味があるならまずは2巻までは読んでみて欲しい。
序章を読んだだけでも、
「え!?どうやって!?」「すげー!こうやってできるんだ!」と、
いつの間にか、科学の楽しさにハマっていくこと請け合いである。
![](https://ug-yuyujiteki.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/04/dr.stone01-650x655.jpg)
【出典】『Dr.STONE』第1巻©稲垣理一郎・Boichi/集英社
漫画原作は、ebookjapanなどの電子書籍はすぐ読めるので、オススメである。
アニメもおすすめ
ここでは主に、漫画原作の話をしたが、
アニメもクオリティがとても高く、こちらもオススメである。
Amazonプライムなどで配信している。
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