【ケムリクサ考察】第6話 Aパート 後半

アニメ
【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。

内容としては、裏設定とか、各要素のモチーフなどを考えることより、

物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。

※筆者個人の考えに過ぎませんので、参考程度にお読み下さい。

※共感の他、間違いや別な意見などもあれば、

 遠慮なくコメントして(本ページ下部から)頂ければ幸いです。

※最終話までの視聴を前提に書いています。ネタバレ必至です。

 

作品の公開順に追っています。

ここでは、第6話Aパートの後半(りくのケムリクサ指南)について。

過去の記事こちら

【ケムリクサ考察】まとめページ
アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。 物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。 皆様の参考となれば幸いです。

第6話 Aパート 後半

※以降のセリフの引用(❝ ❞内)は、全て

『ケムリクサ』第6話(©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト) を出典としている。

感覚派りく、理論派わかば

わかば「お願いします! りくさん!」

りく「知らねーよ。 触ってりゃ使えるようになるって。」

わかば「あれだけ使えたら、りんさんたちの役にも立つと思うんです。

 お願いします!」

りくに、ケムリクサの使い方を教えてもらおうと頼み込む、わかば

…が、りくは「触ってりゃ使えるようになる」と、一蹴。

この発言から、りく自身は「触ってたら使えるようになったのだろう。

いわゆる、感覚派というやつだ。

姉妹の中で、りくだけがケムリクサを扱えたのは、触覚が鋭いからだけでなく、

感覚派として優れていたという理由もありそうだ。

触覚が鋭いからこそ、感覚派の面が強くなったのかもしれないが。

 

理論派寄りわかばは、なんとかしてりくにコツを教えてもらおうとする。

りんさんたちの役にも立つ」という、情に訴えた頼み込み方は、

本心でもあるだろうが、なかなかずる賢い(笑)。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

感覚派りくと、理論派わかば

この対比は、この後のシーンでも表れている。

りく「押してからさらに強めに押すべ?

 ドクッとくるべ? したら丸いの出るから選ぶべ?

 したらすげー光る。」

感覚派にありがちな、擬音を混ぜた抽象的な表現…!

かくいう筆者も、感覚派寄りなところがあるので、

この教え方が凄くよくわかってしまう…。

りくなりに、割と真面目に教えているんだと思います、これ。

 

しかし往々にして、理論派には感覚派の指導は効果的でなく

わかばも最初は手間取っている様子。

わかばこう…?

りくちげーよ! こうだよ、こう! どんくせえなあ。」

わかばはあ…? あっ! なるほど!」

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

しかしすぐに習得できたようだ。

ひとたび理解できると、理論派は強い。

特にわかばは、理解力が凄まじい

わかば「なるほどなあ…。 出力や効果をコントロールできるのか…。」

ここからわかばは、ケムリクサ使いとしてどんどん強くなっていく

 

そしてさらに指導は進み、感覚派の極みとも言える、「とにかく実践」へ。

りく「おっしゃ! じゃあ撃つぜぇ?

りく実戦で使えねーと意味ねーだろーが! めんどくせーから一発撃つわ。

 それで感触掴めや。」

最初は丁寧に教えてる方だったんだ…。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

ここでのりくの凄いところは、

初めて見たであろうアオイロのケムリクサを、触っただけで「防御用」であると見抜き

現状最適な演習を即座に整えたところだろう。

 

 

「このクサが発動されれば、電撃でも問題なく防げる」という確信が無ければ、

いきなりこんなことはできない。

りくの場合そんな確信無く、ただの勢いだった、というのもありえなくはないが…。

先に撃った電撃に比べると、弾速がだいぶ遅いので、

りくなりにかなり手加減して撃っているのだろう。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

それにしてもあまりにとっさのことで、

わかば半ば強制的に、感覚的にケムリクサを使うことになった

わかば「えと… 強めに…押す!

 ドクンとしたら、選んで… こう!

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

力の制御はともかく、とにかく発動させてみた!という感じだ。

 

何はともあれ、感覚派から理論派への指導は、うまくいったようだ。

りく「なんか半端だが… ま! そういうこった!

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

さて、これら一連の流れの中で、

他にも気になる点がいくつかあったので、補足しておこう。

「押してるだけ」を指摘

りく「おめーのは、押してるだけなんだよ。」

わかばはケムリクサを押してるだけ」見抜いたのは、

唯一りくの前で、みどりの葉を使った、あの一瞬

わかばは、自身の傷口に、葉を当てているだけだった。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

さらに後ほど、

「こいつはケムリクサの使い方を知らない」という事実もわかったため、

「押してるだけだから使えてない」という結論に至ったのだろう。

非常に優れた洞察力である。

 

「どんくせえなあ。」

りくちげーよ! こうだよ、こう! どんくせえなあ。」

どんくせえなあ。」というフレーズは、作中過去にも登場している。

3話のテーマパークにて、瓦礫が頭に当たって痛がってるわかばを見て、

りなが発言していた。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

なんとなく、りなが言いそうもないセリフに聞こえたが…。

このフレーズは、りくの口癖のようなもので、りながそれを真似ていたのかもしれない。

りなは、五島以前の記憶があいまいだが、

その頃はまだりくが生きていたので、りくのことはよく覚えているはずだ。

 

は知ってるが、アオイロは知らない

りく「なんかみたいな感触のクサだな。」

わりとその辺に生えている印象のアオイロだが、

りくは見たこと無い様子。

2話でのりんたちの反応を見ても、これまでアオイロを入手したことはなかったようだ。

りくは、操作はできなかったらしいものの、には触ったことがあり、

それは、りょくの日記に記されていた。(8話)

みたいな感触」というのは、「島間のに触ったときと似た感触」という意味だろう。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

慣れると複数枚使用可

りく「順番がややこいのもあるけどなあ。

 慣れりゃ二枚使ったりもできるぜ。」

この言葉通り、12話のわかばは、イロを3枚同時に使ったり、

アオイロを4枚同時に使ったりしていたようだ。

【出典】『ケムリクサ』第12話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

りくに至っては、無数のクサをレール状に並べていたので、熟練度は計り知れない

 

 

りょくは寝てる

りく「つーかりょくに聞きゃいいのか。 おーい。

 …ちっ。 寝てるか。」

この世界について詳しく知りたいわかばのために、

りょくに聞こう、と思いついたりく

耳元に手を当て(?)、体内に直接問いかけているようだ。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

が、今はりょくは寝ているようで、りくもわざわざ起こす必要はないと判断した。

意識を意図的に向けない限り、視野や体験を共有できるわけではないようだ。

9話で、わかばに会ったりょうの反応を見るに、

このときはりょうも寝ていたようである。

夜は交代制で行動しているのだろうか。

 

 

りく独特の表現

りく「あ! あれあんだろ?

 こういう形でザラザラしたやつ りつが持ってる。」

ザラザラ」というのは、触覚に長けていなければわからない表現であるはず。

ダイダイのことを、姉妹は誰一人として「ザラザラ」とは表現していなかったし、

ザラザラしてるやつ」と言っても、誰もわからなかっただろう。

わかばが自分と同じく、触り心地がわかるやつ」だからこそ、

りく擬音で表現したし、わかばも理解できた

 

ところで、

寝ているりょくの代わりに、ダイダイを当てにしたあたり、

りょくが何かを記録していた」ということは、りくでもわかっていたようだ。

しかし、わかば文字を読めるかどうかは知らないはずなので、

ここはかなり適当にあしらった感がある(笑)。

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

 

キレ者、りく

りくそこ真っ直ぐ行ったらりつらんとこだ。」

なぜりつたちの場所を知っていたのか

これは、先にわかばりつたちについて発言した

「明日から行ったこと無い場所通る」

という言葉から特定したのだろう。

 

初めて訪れた六島では、地下道を見つけたが、引き返した。

そして今、地下道まで来ていて湖を目指していて

「行ったことない場所を通る」ということなのだから、

「四島方面の地下道入り口付近にいる」、ということがわかったのだろう。

やはり洞察力に優れている

まさに”直感的”に理解しているのだろうか。

 

アイイロの切れ時

りく「あ…あー あとこれやるよ。そろそろ切れんだろ?

わかば「これ… アイさん…?」

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

アイイロを新しく発光させるのは、りくにしかできなかったのが、後にわかる。(6話後半)

ということは、今までずっと、りくが生前光らせたアイイロを、使用し続けていたことになる。

りくが死んでから、かなりの時間が経過していると思われるのだが、

アイイロの寿命は、相当長いのかもしれない。

この一言で、わかることが以下二つ

 

生死の境目が時間的にほとんど途切れていなかった?

生前光らせたアイイロが、「そろそろ切れる」と把握しているということは、

死亡したとき、時間の感覚がわからなくなるほど気を失ったりはしていない、ということだ。

 

あるいは、気を失っていたとしても、先に死んでいたりょうりょくに、

どれくらいの時間が経ったかを、目覚めてから教えてもらった、ということでも、

矛盾は無いが…。

12話から12.1話の流れを見るに、前者が有力だと考える。

 

アイイロの寿命を知るだけの時間が生前あった

そろそろ切れる」のがわかるということは、

過去、アイイロの寿命が訪れたのを見ている、ということだ。

りくが生前光らせてから、6話で寿命が来るまでと同じくらいの時間が、

過去に少なくとも一周分存在している、ということになる。

 

現在使用中のアイイロを使い始めた時期がわかれば、

詳しい時間経過が推測できそうなのだが…。

 

 

逆方向から突然現れたりく

わかばと別れて、六島の奥へと消えていったりく

…と思いきや、反対方向から突然現れた

【出典】『ケムリクサ』第6話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

「不思議な人」と思わせるための演出、とすればそれまでだが、

真面目に考えると、このときのりくは、ほとんど瞬間的に移動している。

これが、前回仮説として述べた「を無視して移動する方法」と関わっているのかも?

【ケムリクサ考察】第6話 Aパート 中盤
アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。 物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。 皆様の参考となれば幸いです。ネタバレ必至です。 ここでは、第6話Aパート中盤について。

なんてのは、やはり考えすぎだろうか。

 

 

自分たちの存在は決して明かさない

わかばりんさんたちのところ、寄っていかないんですか?

 喜ばれると思いますよ?」

りく俺はいないはずのヒトだしな。 あいつらはあいつらでやるほうがいい。」

わかば「はぁ…。」

りくりんたちには、俺のこと言うなよ?

 俺らはもう、いないはずのヒトだからな。」

わかば「あ… はい…。」

俺(ら)は、いないはずのヒトと、二度も忠告するりく

よっぽど、自分たちの存在を明かしたくないようだ。

これはりくたちが、自身が最後の一瞬を生かされているだけに過ぎない

自覚しているからだろう。

そんな状態なのに、姉妹の前に姿を現し、また一緒に過ごせる、と思わせてしまっては、

ぬか喜びさせることになってしまう。

特に、りんはびーびー泣いてしまうのだろう。

りくりんはどうしてんだ? またびーびー泣いてっか?

 あいつなんかあると、すぐ泣くからなあ。」

わかば「えっ? まさか! すごく、毅然としてますよ?」

りく「はあ!? キゼン?

 …ちっ。またどうでもいい無理してやがる。」

りくにとって、りんが「毅然としている」、というのはイメージから程遠いようだが、

無理をしている」というのも覚えがあるようだ。

りんは、りょくりょうりなぞうが死んだときに泣きはらし

その度に毅然とした自分を演じてつつあったのだろう。

そんなりんの前に姿を現して、またすぐお別れとなっては…

単純にかわいそうだ。

りくも言葉はキツいが内心そう思っていたのか、

りんたちには言うなよ」と釘を差したのかもしれない。

特に、りんには知られたくなかった

【出典】https://twitter.com/irodori7/status/1079736476248600577

 

補足:姉妹の呼び方の変化

りくは、残された姉妹の事を指すとき、「りつ」「りつたち」と呼んでいる。

りょうりくが死んだ今、一番上の姉がりつであるためか。

りつ姉妹の中心人物である、と思っているようだ。

しかし現状、りくがいなくなった後にリーダー的役割を果たしているのは、りんであった。

そのため、わかばが姉妹の事を指すときは、「りんさんたち」と呼ぶことが多い。

りくと話しているときも、そうだった。

 

つまり、

わかばにとって姉妹の中心人物りんだが、

りくにとってはりつだった、

ということが、ここでの一連の会話で表れている。

 

にも関わらず、最後だけは、違った。

りんたちには、俺のこと言うなよ?」

りくは、自分たちのことを秘密にしておいて欲しい、ということについては、

りんを中心に考えていたようだ。

これは、一番知られたくなかったのがりんだったから、ということの表れかもしれない。

 

補足:いないはずのヒト

いないと思われているヒトではなく、いないはずのヒトと言っている。

この一言で、

りんたちに死んだと勘違いされているわけではなく、

何か不思議な事が起きて生かされている

自覚していることがわかる。

 

自分は死んだと思っていたが実は生きていた、

という発想には至っていない、ということだ。

 

生前と同じ状態で続いて存在してるなら、こうは考えないだろう。

死後、何か特異な体験をしたか、特異な状態を持ったか、

確実に自分は死んだ」と自覚させるほどの何かがあったのかもしれない。

例えば、12.1話のような、現世とは異なる世界を体験する、というようなことだ。

【出典】『ケムリクサ』第12.1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

 

次回、第6話 Bパート 前半!

予想はしていたが、三部構成にしても、6話Aパートのボリュームは大きかった…。

しかし、りくに関して、かなり深掘りができたと思います。

 

次回!

りょくの日記、開帳!

 

ここからも引き続き、お付き合いいただけると、幸いである。

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