協力プレイの名作『FFCC』とは…!

ゲーム

『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(FFCC)のリマスターが、

17年の時を経て、ついに来る!

正直10年くらい遅い気もするが…、

何にせよ、ついにFFCCが、オンラインマルチプレイで遊べるのだ!

発売は、2020年8月27日

 

なぜこんなにもアツくなっているのかと言うと、

FFCCの協力プレイが、めちゃくちゃ楽しいからである。

 

2020年夏に発売を控える『FFCCリマスター』、

その元となる、GC版『FFCC』の魅力を、ここで語ろう。

 

FFCCとは

ジャンルとしては、アクションRPG

上から見下ろした視点(俯瞰)で、フィールド上を動き回って、敵を倒し、進んでいく。

これだけなら、どこにでもよくあるゲームだ。

 

FFCC最大の特徴は、

全員が固まって動くことが強制されることにある。

 

連帯感の強い協力プレイが、おもしろい

「クリスタルケージ」と呼ばれる持ち運び式の安全地帯発生器」があり、

これから一定以上は離れられない

この安全なエリアの範囲が絶妙に狭い!

下の図は、わかりやすくゲーム画面に注釈を入れたもの。

赤く塗った部分が、継続ダメージを受ける瘴気エリアだ。

【出典】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』 トレーラーhttps://youtu.be/U_aSqWmcUc0

安全エリアは円状に広がっており、

地形によっては、立っていられる位置は画面の半分にも満たないことも多々ある。

 

なんだかゲームのデメリットを説明しているみたいだが、決してそうではない

行動範囲を限定されることで、パーティメンバーは進むも退くも、一蓮托生となる

複数の敵や、巨大な敵が現れると、エリア内は途端にワチャワチャする。

【出典】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』 トレーラーhttps://youtu.be/U_aSqWmcUc0

この密集した戦闘が、自然と連帯感を生み、

協力プレイの楽しさ存分に引き出してくれるのである。

 

敵から逃げるのか、戦うのか。

戦うなら、誰が敵を引きつけ、誰が攻撃して、誰が回復をするのか。

逃げるなら、誰が安全エリアを運んで、誰がそれを守って、誰が”しんがり”を務めるのか。

刻一刻と変わる戦況では、思わず声をあげて指示を出し合いながらプレイしてしまう

 

仲間同士の連携攻撃は、お互いの発動のタイミングが重要となるので、

ここでも自然と声を掛け合うことになる。

成功すれば、画面全体を覆うほどのド迫力で魔法が発動したりして、

これがまた爽快

【出典】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』 トレーラーhttps://youtu.be/U_aSqWmcUc0

 

モンハン』が、各々の個人プレイを合わせて共通の目的を成し遂げるゲームだとしたら、

FFCC』は、全員が文字通り一丸となって苦境を切り抜けていくゲーム、と言ったところである。

 

マルチプレイは最高! だが…

マルチプレイの楽しさは随一の本作であったのだが、

プレイヤーの評価は、大きく分かれた

その理由は、「マルチプレイ環境を整える難しさ」にあった。

 

当時の公式サイトでも紹介されている、マルチプレイの方法がこちら↓

【出典】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』任天堂公式サイト https://www.nintendo.co.jp/ngc/gccj/index.html

人数分(2~4人)のゲームボーイアドバンスとGBAケーブルが必要です。

 

これはつまり、2020年現在のゲーム機で例えるならば、

Switch本体とソフトに加えて、

人数分の3DSが必要で、

さらに、Switchと3DSを繋ぐ専用のケーブルも人数分必要

ということだ。

めんどうすぎるわ。

 

本作の魅力を最大限に引き出す「4人協力プレイ」を体験した者は、

稀有な存在であったことは、容易に想像できる。

 

しかもこのゲーム、シングルプレイも一応可能なのだが、

マルチプレイに比べると全然おもしろくないのだ。

 

つまり、マルチプレイ経験者の多くは「神ゲー」と評価したが、その数自体は少なく

シングルプレしかしなかった大半のプレイヤーは「クソゲー」と評価したわけだ。

 

環境さえ…

環境さえ揃えば、最高に楽しいのに…!

 

リマスター版は、オンラインクロスプレイという夢を実現

そして今回のリマスターは、この最大の欠点を払拭

発売以降、夢見ていたオンラインマルチプレイ」が、ついに実現!

しかも、Switch、PS4、iPhone、Androidとのクロスプレイにまで対応してくれて、

協力プレイやりたい放題である。

【出典】『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』 トレーラーhttps://youtu.be/U_aSqWmcUc0

マルチプレイの際には是非とも、ボイスチャット等を繋ぐか、

あるいはお互いに持ち寄って声を掛け合いながらプレイしてもらいたい

 

ローカルマルチプレイには対応していないようだが、

今のご時世では、そちらにも対応していた方が良かった気もする。

 

これまでの『FFCC』シリーズ

初代ほどマルチプレイに特化した作品は、その後続かなかった

振り返りもかねて、一応紹介しておく。(個人の主観を多分に含む)

『リング・オブ・フェイト』

携帯機DSに移ったことで、グラフィックは大幅にダウングレード。

シングルプレイを強化したことで、その面は評価されたが、

最大の強みであったマルチプレイは、微妙な出来に。

 

『エコーズ・オブ・タイム』

『リング・オブ・フェイト』の続編として、中身をブラッシュアップした感じの作品。

この2作は、そこそこ人気もあったので、

シリーズとしての方向性に、まだ希望が持てていたかに見えた

 

『小さな王様と約束の国』

「Wiiウェア」という、Wii向けのダウンロード専用ソフトとして登場したFFCCは、

なぜか「国造りシミュレーションゲーム」。

世界観を引き継いだだけで、もちろんマルチプレイですらない

初代グラフィックを流用するために、『FFCC』の名を持ってきたのでは?

 

『光と闇の姫君と世界征服の塔』

同じくWiiウェアソフトで、こちらは、タワーディフェンス型のゲーム

同上。

 

『クリスタルベアラー』

クリスタルクロニクルってなんだっけ?

と言いたくなるような、よくわからないゲーム。

一応シリーズ作品を名乗っているので、

正式名称は『ファイナルファンタジークリスタルクロニクル クリスタルベアラー』となる。

出来も売上も散々だったために、シリーズにトドメを刺したかに見えた。

この2009年以降、『FFCC』シリーズ作品は途絶えていたのだから。

思い入れあるリマスターに

そんなこんなで、最後の作品から約9年後のNintendo Direct 2018.9.14にて、

『FFCCリマスター』は突如公開された。

 

17年という月日は、少々長すぎたが、

むしろ17年経った今でも『FFCC』のおもしろさを忘れず、

復活させてくれたプロデューサーの荒木竜馬氏には、感謝の念に堪えない。

氏は『FFCC』の技術力に感心して、スクエニに入社したらしい。

 

その思い入れもあってか、本作はリマスターとして、かなり丁寧に作り込まれている様子である。

2019年の発売予定からの延期も、より高い完成度を求めての決断とのことで、むしろ期待が高まる

発売はまだ少し先ではあるが、楽しみである。

 

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