漫画『不滅のあなたへ』が気になるあなたへ

漫画

誰しもが持つ「」、「願い」、「理想」。

それらが実現できなくなろうとも、ときに人は命を賭ける

「本当に大切なもの」を失わないために。

 

それを綴った物語こそ、『不滅のあなたへ』なのだと思う。

ここでは、その作品の魅力をお伝えしよう。

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どんな物語?

試し読みができるので、まずは読んでみるのが早いと思う。

不滅のあなたへ - 大今良時 / 【第1話】最後のひとり | マガジンポケット
『聲の形』の大今良時が贈る、永遠の旅。真っ白な魂で世界に降り立つ!──現実だけが自分が誰なのかを教えてくれる。だから僕は、旅に出る。

物語の主人公は、「不死の存在」

世界で唯一「不滅」であるのが、主人公の力。

しかし元はただの球体で、意識すら無い。

外から刺激を受けることで、そのものの姿形をコピーすることができる。

そしてまずに、次にに、その次はオオカミに、と姿を変えていく。

【出典】不滅のあなたへ(第1巻)/大今良時

 

まるで生命の進化を一人で追っているようである。

次第に、「意識」や「感情」など、形にし得ないものも獲得していく。

 

はじまりは、人の「願い」に触れたこと

やがて“それ”は、願い」を持つ少年に出会う。

【出典】不滅のあなたへ(第1巻)/大今良時

少年の願いは「世界を知る」こと。

 

しかし願い」は叶わず、命を落とすこととなる。

オオカミとなった”それ”は、少年の最期の想いを受け取る。

『ずっと覚えていて』

【出典】不滅のあなたへ(第1巻)/大今良時

 

少年が絶命すると、なんと”それ”の姿が、今度はその少年へと変化する。

まるで少年の叶えられなかった「願い」を受け継いだかのように、

“それ”は世界に旅立って行く。

 

これが物語のはじまりとなる。

 

“それ”は、自身の「死」すら経験の一つとする、不滅の存在

長い長い旅を通じて、様々な人に出会い、多くのものを獲得していくが、

生命の必然である「死」による「別れ」も、繰り返し経験することになる。

 

「感情」を兆しに成長するキャラクター達

物語の見どころは、

不滅の”フシ”と関わった人が、「感情」を大きく揺り動かし、「成長」「変化していくところだ。

『夢』を持った人たち

出会う人は様々で、特異な環境で生き抜いている。

そして彼らはみな、「」を持っている。

 

村の生贄として捧げられる「大人になり母になりたい」少女。

【出典】不滅のあなたへ(第1巻)/大今良時

 

怪物と呼ばれる「家族を持ちたい」孤児。

【出典】不滅のあなたへ(第3巻)/大今良時

 

無秩序な監獄島で暮らす「作家になりたい」少女。

  

【出典】不滅のあなたへ(第5巻)/大今良時

 

始まりは偶然だったり、成り行きだったり、だったり、これも様々。

 

みんなカッコいい

その「夢」を叶えようと、日々を生きていたはずなのだが、

“フシ”と出会ったことがきっかけなのか、

それらとは違う大切なもの」のために行動する。

ときには命も賭ける

【出典】不滅のあなたへ(第3巻)/大今良時

 

その変化」、「成長」を見るのが、この物語の醍醐味だ。

簡単に言うと、みんなカッコいいのだ。

そこが痛快。

 

“フシ”もカッコいい

「成長」するのは彼らだけではない。

関わった“フシ”自身も、彼らから学び「変化」「成長」していく。

短編集的に、舞台と登場人物は変化していくが、全てが”フシ”に蓄積されていく。

始めは動物と変わらないが、徐々に言葉を覚え、感情表現も豊かになっていく。

 

やがて「」という概念も知るし、

命を賭ける人間の「誇り」にも触れ、悩み、葛藤を繰り返す。

カッコいい人間たちに関わって、”フシ”もカッコよくなっていく。

そこが痛快。

【出典】不滅のあなたへ(第4巻)/大今良時

 

作者おなじみ、「感情」の描写が細やか

「感情」が伝わってくる描写

劇場版アニメでも有名な『聲の形』が代表作となる作者”大今良時“氏。

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス) | 大今良時 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon
Amazonで大今良時の{ProductTitle}。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。

 

今作も、「人との関わり」、それによる「感情の変化」の描写が、

非常に細やか秀逸であると感じる。

 

【出典】不滅のあなたへ(第2巻)/大今良時

他者の命を利用しようとする女性と、それに理不尽を感じる少女。

女性は、少女からの明確な”失望”を感じ取り、動揺し、葛藤する。

 

息が詰まるように張り詰めたシーン…。

微妙な表情の変化構図タメが、素晴らしい素人目ですが。

 

本作において「感情」は重要なポイントとなっているため、

この高い表現力は、物語に深みを与えてくれます。

 

バトルシーンだって、大迫力

細やかな描写だけじゃない!

バトルシーンのスピード感迫力の描写だって、素晴らしいのです。

【出典】不滅のあなたへ(第1巻)/大今良時

↑巨大なクマとの戦闘シーン。

 

特に”フシ”は、死なないチートキャラですから、

体ごと吹っ飛ばされても、オオカミに変化しながらカウンターしてきたり、と、

実にダイナミックな動きを見せてくれます。

 

大今良時氏のデビュー作『マルドゥック・スクランブル』では、

激しいガンアクションを見せてくれました。

(こちらもめちゃくちゃおもしろいので、オススメ)

本作では、またそんな激しいところも見せてくれます。

 

 

「本当に大切なもの」とは

「命」は尊いものだが、いずれ必ず失われる

命を失ってでも貫いたものを目の当たりにし続け、不滅の存在はどう「変化」していくのか。

 

続きが気になって仕方がない作品です。

是非読んでみて下さい。

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