アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。
内容としては、裏設定とか、各要素のモチーフなどを考えることより、
物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。
※筆者個人の考えに過ぎませんので、参考程度にお読み下さい。
※共感の他、間違いや別な意見などもあれば、
遠慮なくコメントして(本ページ下部から)頂ければ幸いです。
※最終話までの視聴を前提に書いています。ネタバレ必至です。
作品の公開順に追っています。
ここでは、第1話Aパートの前半について。
過去の記事はこちら。

第1話 Aパート 前半
※以降のセリフの引用(❝ ❞内)は、全て
『ケムリクサ』第1話(©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト) を出典としている。
一島に、崩れて新たに発見された場所があった。
りん「この島にまだこんなところが…。」
りなこ「前に崩れたところにあったのナ。」
いきなりだ。
いきなりどでけえ情報だ!
こりゃなかなか先に進めなそうだぁー!(喜)
「はじまり」の時点でも、
りょくが「もう少し一島を探索してから、他の島へ行ってもいい」
と言っていたとおり、一島は既に探索しつくしていた状態ということだ。
「前に崩れた」場所とは、どんなところかというと、
その後のシーンで、地表が崩れて、中に船が埋まっていた場所があることがわかる。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
「船」は、りんたちにはわからないものだと、この時点で示唆
りなこ「姉ね、これ何か知ってるナ?」
りん「なんだろうな。」
“これ“とは、崩れた地面から現れた「船」のことだ。
しかし、視聴者のよく知る「船」は、りんたちには何かわからない。
りょくですら、「ふね」とは、自分たちのいる「宇宙船」(?)だけのことだと思っていた。
8話で、シロたちが「フネノナカ(船の中)」と発言しているのだが、
それも、別な「ふね」を指しているであろうことが、
この1話冒頭との繋がりを読み解けば、わかるようになっている。

【出典】『ケムリクサ』第8話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
まあ、わかるようにはなっているものの、初見では普通気づかないように作られている…。
なにせ、シロたちがいたのも、我々のよく知る「船」の中だったのだから。
恐ろしい構成だ…。
舌で水を感知するりな。注意するりん。
りなこ「このあたり、水があるような味がするのナ~。」
りん「こら!かじらない。」
りなは、壁などを食べると、近くに水があるか、なんとなくわかるようだ。
含まれる水分を鋭敏に感じ取っているのか?
なんでも食べるのをりんが注意しているのは、
二島初上陸時に、変なものを食べて動けなくなったり(第2話の会話)、
りょうのパイプを食べてしばかれたり(第5話の会話)、しているからだろう(笑)。
3話でも、つまみ食いするりなたちを叱っている。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
岩を粉砕できるりんさん
りんさん、ケムリクサを使わず、岩を破壊する。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
ケムリクサを伴わない、純粋に肉体だけの力でも、相当強いようだ。
りょうにも一目置かれる「頑丈さ」故か、
りょうから受け継いだグローブそのものの力が強いのか、詳しくは不明。
もっとも、ミドリイロのケムリクサを使っても、あかむし以外には効果はないはずなので、
自力で壊す他ないわけだが。
水の色を「視覚」で確認している
りなこ「どうかナ?どうかナ?」
りん「ああ、この色。水だ。」

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
発見した水を、りょくから受け継いだ「視覚」の能力で、観察している。
どうやら「色」で水であると確信したようだ。
ということは、
過去に「水と違う色の液体」を発見したことがある
ということだ。
いったいそれはなんだ?
自身のケムリクサに補給するための水分ならば、多少は汚れた水でも平気なはずだ。
それこそ泥水でも構わないのではないか。
安全な水であることを確認したということは、過去のそれは「有害」だったということ。
りんたちに有害な液体があるとすれば、
あかぎりや赤い木によって汚染された水ではないだろうか。
「ケムリクサを攻撃する」という意志を持った赤い木は、
その意志を継承したあかぎりやあかむしを生み出しているので、
「赤い水」も生み出していたのかもしれない。
それはまるで「血」ではないか。
「血」というと、あかむしを破壊したときには、まるで血のようなものが飛び散っていた。

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
同じく、わかばも血が赤いことで、りんたちには「あかむし」と勘違いされていた。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
わかばは置いといて、
元々機械だったあかむしから、血が出るというのはおかしい。
あれこそ、
赤いケムリクサを動かしていた「赤い水」
なのではないか。
そもそも「霧」だって、「水」から出来ているのだから、何を今さらという話かもしれないが。
ちなみに、7話の青い虫を倒しても、青い水が飛び散っていた様子は見られない。
りつの探索能力は信頼されている
りん「まさか、まだこの島に水があるなんてね。」
りなこ「この前崩れたところだからナ。りつ姉ねでも見つからないはずナ。」
1話では、りつはみどりの根を使って、周囲の把握を行えるようになっている。
それにより、島の探索も格段に効率化されていたと推測される。
しかしもちろん万能ではなく、探索したい場所を定めて根を伸ばす必要があるし、
広範囲には調べられても、正確性は実際にりんたちが訪れたほうが高かったのだろう。
妹たちは、姉に褒められたい。
りなこ「これは、りなこちゃんのお手柄じゃあないかナ? ナ?」
りなっち「でもりなこは抜け駆けするやつだしナー。」(第5話)
なるほど…(笑)。
りん「私も頑張って開けたから、あとで姉さんに褒めてもらう。」
これは…りんなりの冗談みたいなものだったんだろうか(笑)。
りなこはわかるが、りんが進んで褒めてもらうのが想像できない。
「姉さん、りなこが水を見つけたんだ。それに私も、頑張ってそこを開けたんだ。(ドヤァ)」
とでも言うつもりだったのか?(笑)
進んで褒めてもらうかはともかく、りんもよくりつやりょうに頭を撫でられていたので、
元々は姉に甘える妹だったのかもしれない。
我々はそれを知らないので、褒められたいりんに違和感を感じているだけもしれない。

【出典】『ケムリクサ』第12話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りんが島の外を見て思うこと
りん「これが最後の水か…。」
りなこ「そうだナ…。 でも、島の外にまた見つかるかもだナ。」
島の外を眺めながら、どこか寂しそうなりん。
続く発言、
りなこ「姉ねは心配性だな。きっとどこかにあるナ。」
から、私も初見のときは、
このときのりんは、「次の遠征に向けて決意を高めている」ように感じていたが、
それは間違いだった。
このときのりんはもう、
島の外に水を探しに行く気力は、無くなっている。
それは、「はじまり」から「0.9話」までを深く読み解いてもわかるし(過去記事参照)、
第2話では、りつとりんは「もうこの島で終わろう」としていたと、
はっきり語っている。

【出典】『ケムリクサ』第2話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
そしてそれは、りなたちには話していないのだろう。
りんが「最後の水」と言っているのは、
「一島で見つかる最後の水」、という意味ではなく、
文字通り「自分たちが飲む最後の水」ということだったのだ。
変形できる、みどりの根っこ
りん「回収するには、まず根っこの形を変えてもらわないとね。」
みどりの根っこは、用途に応じてその形体を変化させているようだ。
ホース状にして水を回収する使い方、
網目状に伸ばした上に聴覚も付与させて、索敵・探索用の使い方、
足のようにして、電車ごとを持ち上げて運ぶ使い方、
それから、鎖のように、縛り上げて岩を持ち上げたり敵を拘束する使い方。
作中わかるだけでも、これだけ豊富にある。
姉妹の「好き」は、どれも生きるための強さに繋がっているが、りつは特に顕著かもしれない。
りょくに貰った「目」を最大限活用しているりん
りん「あれは…! りなこ!すぐ姉さんのところに戻って!」
りな「え?どうしたのナ?」
りん「あかむしだ!」
りんは、あかむしの痕跡を視認している。
視覚に優れていないりなこは、気づかない。
その後も、あかむしの痕跡を注意深く観察するために、
文字通り目を光らせている。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りつは、拠点を通り過ぎたりんを追って、根を伸ばした。
りんが、りなこのところから、あかむしの元へ跳んだ時、
通り過ぎた背景に電車が見える。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
つまり、拠点(電車)を通り越して、あかむしの元へ跳んだので、
このとき、りんが目の前を跳んでいくのを、拠点にいるりつが見ていたのかもしれない。
これにより、この次のシーンで、りつはりんの元に即座に根を伸ばせたのだろう。
あかむしが出現した事自体は、根っこに引っかかったことで、把握していたようだ。
それはその次のやり取りでわかる。
りん「姉さん、あかむしだ。」
りつ「みたいにゃあ。根っこの外に一旦出て…」
拠点近くにあかむしがいたため、りんは一人急行した
りつ「りなこちゃんは?」
りん「そっちに向かってる!」
りんが、りなこを一人置いてまで、急いであかむしの元へと跳んだのは、
前述のとおり、拠点のすぐ近くにあかむしが現れたからだろう。
一連の言動から、簡単な配置図を考えてみた。

【出典】『ケムリクサ』©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
距離感は多少違うかもしれないが、それぞれの位置関係はだいたいこんなもんだ。
例えばここで、りんがりなこを守ろうとして動かない、もしくは拠点に一緒に戻ったなら、
あかむしの対処が遅れて、拠点にいる全員がまとめて襲われていた可能性もあるのだ。
故に、このときりなこを一人にしてでも、あかむしの元へ急行したりんの判断は、
間違っていなかった。
りなこにも、りつたちの元へすぐ戻るように指示していたし、
それでりんが前に出れば、りつたちもりなこも、同時に守れる配置にできる。
瞬時にして、完璧な判断だった。
後ろからもう一匹あかむしが出てきさえしなければ。
りょうのグローブが、りんの武器
0.7話の考察でも述べたが、りんは、りょうから受け継いだグローブを主力の武器として戦う。
ミドリイロのケムリクサのエネルギーを行使するために、グローブが媒介となるようだ。
葉を直接口に咥えて、エネルギーを取り込み、相手に一気に吐き出す、ということもやるが、
同様のことを、ミドリを宿らせたグローブからでも可能なようだ。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなは遠くは把握できないが、近くのあかむしを察知した?
りなこ「りなこちゃん、遠くはよく見えないんだナ~。」
遠くが見えないのは、先にも述べたとおり。
このときは同時に、耳でも状況を把握しようとしているが、
さすがにりつほどの聴覚はないようだ。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
しかしその後、船の水を味見しようとしたときに、りなこの表情が一変する。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
明らかに、もう一匹のあかむしが近くにいることを感じ取ったようだが…。
その前のシーンでは、船の影で何か「もや」みたいなものが動いているようには見えるが、
これをあかむしとは断定できない。
そもそも、この距離、りなこに視認できると思えない。
真顔になる直前に、舌を出していたが、舌であかむしを感知できたのだろうか。
冒頭で「水のあるような味」を感知していた、りなこだ。
直後にりんが駆けつけたときも、あかむしの痕跡は、りなこのいた広場にしかなく、
船側には一切見られなかった。
そのために、りなこの背後(広場側)から、あかむしが接近してきたようではある。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなこが来ないことを案じたであろう、りつ
りつ「りん、おつかれさまにゃ~。それにしても… (咳き込む)」
1話開始時点で、りつは既に弱っている。
みどり(根)の力を使うのは、相当な体力がいる様子だ。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
このとき、りつは何を言いかけたのか。
「この島にあかむしが出るなんて、久しぶりにゃ~。」
なんて、のんきなことを言いかけた可能性もあるが、ここは、
「りなこちゃん、遅いにゃあ…。」
というようなことではなかろうか。
この直後に、りなこがいた場所のあかむしを察知したからだ。
根をいくら広範囲に伸ばせても、それを察知するのはりつ一人だけなので、
あかむしの戦闘などに集中していると、他の察知に気づきにくくなるのだろう。
これはこの後のシーンのやり取りからもわかる。
水を回収している間は、索敵はりんが進んで行っている。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
例えるなら、
寝ているときは蚊の羽音に気づけることは多いだろうが、
カラオケで歌っているときに蚊の羽音に気づくことは無理、と、
そういうことだ。
なので、戦闘が終わって、りなこがまだ拠点に来ていないことが気になったので、
注意深く察知をしてみたのだろう。咳き込みながら。
そして、もう一匹のあかむしに気がついた。
一島に大型が二匹出たのは、初めてだった?
りつ「りん、また出たにゃ!」
りん「この島で二匹も!? そんな!」
一島では、大型のあかむしが出ること自体、かなり久しぶりのことだった。
同時に二匹現れるなんて、思いもしなかったようだ。
りなこは「本体の葉」の力を使い果たして、大型を倒した?
りなこと、もう一匹の大型あかむしとの戦闘は描かれないが、
ピンク色の発光があったことを確認している。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
これは恐らく、りなこが「本体の葉」の力を消費して、大きい力を扱ったためだろう。
「本体の葉」を使用すると、体がピンク色に発光するのは、7話のりんなどからもわかる。

【出典】『ケムリクサ』第7話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
しかし遠くから見てもあれだけはっきりと発光が確認できたということは、
一瞬で多大なエネルギーを消費した、ということなのだろうか。
倒したあかむしの側には、りなこが出したであろう巨大な建造物の一部が、いくつも見られる。
どれもピンク色の残光がある。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなこ「むしろラッキーナ。見るのナ。
初めてりなこ、一人で大型やっつけたのナ。」
一人で大型を倒せたことが、「初めて」で、しかも「ラッキー」だったと言っていることから、
かなり無理をして、運も合わせてギリギリ水を守ることができた、ということだ。
この勇気ある行動が、物語を一つ前へと進めてくれたことを、忘れてはならない。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
「水なんて」
りん「なんで逃げなかった…。」
りなこ「水の… すぐそばだったからな…。」
りん「水なんて…!」
先に述べたとおり、このときのりんは、この島で終わるつもりでいた。
だから、姉妹の命が奪われることに比べたら、
最後の水なんて、もはやどうでも良かったのだろう。
最初からりんは、姉妹を守ることが最優先だった。
しかし、
もしりんが、りなこと同じ立場になったとしたら…?
間違いなくりんも、水を守るために命を懸けて戦うのだ。
7話で、ようやく見つけた「姉妹が安心して暮らせる場所」を守るために、
敵の大軍に単身突撃したりんだ。

【出典】『ケムリクサ』第7話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りんは、これまで全ての姉妹の最期を看取っている
りん「私のせいだ…! また…
りなこ「た~またま、だナ!」
0.5話~0.9話の考察でも述べたとおり、
これまで亡くなった姉妹全員、りんに看取られて消えているようだ。
それは、12話でりょくが
「あんたは一回ちゃんとお別れやってんじゃん。」
とりんに言っていたことからもわかる。

【出典】『ケムリクサ』第12話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなぞうについては、一切情報が無いのでわからないが、おそらくりんが近くにいただろう。
あの時点で姉妹をほとんど失っていたりんは、仲間を守ることに必死だったはずだからだ。
しかし、常に姉妹の死を看取っていたことせいか、
「自分のせいで皆死んだ」と思うようになっているようだ。
りんは「泣き虫」のはずだが
りなこ「ああ…!そんな顔しないのナ。」
「そんな顔」とは、「泣きそうな顔」だろう。
りくにも、「メソメソ」(0.8話)だの、「なんかあるとすぐ泣く」(5話)だの、
言われていたことから、元々りんは泣き虫だったことがわかる。
りょくにも、「顔にすぐ出る」(0.5話)と言われていた。
作中で毅然として見えていたのは、そう振る舞っていただけである。
しかしこのシーンでも、あえて泣き顔は映していないため、
視聴者もわかば同様、「毅然とした」りんのイメージが作られていったのだろう。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
りなこが消えた直後に、一人泣いているであろうことも、
声だけだが、わかるようになっている。
しかしさらに直後のシーンでは、泣いているりつの横で、毅然としているのだ。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
これでは、りんがまさか「泣き虫」だとは到底思うはずがない。
しかし全てを知って改めて見ると…
皆の前では決して泣かない、と無理しているのがわかり、健気に感じるだろう。
実に深い。
好きなことをして生きた、りなこの最期
りなこ「りなこは好きなものたっくさん食べられて、満足満足ナ。
りん姉ねは、もうちょっと好き放題したらいいのナ。
そしたら… ほら…
「ほら…」 に続く言葉があるとしたら、なんだろうか。
これは、りなこが自分の消えゆく様を指して、「ほら」と言っているのだろう。
つまり、
「好きなものを見つけたら、笑顔で消えていける」
ということを、
最後にりんに伝えたかった。
死ぬ間際にだって、笑顔になれる。
だからりんに「好きなもの」を見つけて欲しい、という、
りなこのメッセージだ。

【出典】『ケムリクサ』第1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
何の根拠もない私の推論だが、
「好きなもの」を見つけていた他の姉妹たちも、
りんの腕の中で、笑顔で消えていったのだろう。
しかし、「好きなもの」がまだわからないりんには、それがどうしてなのかもわからない。
次回、第1話Aパート後半から
長い!
だがこれで、第1話のAパートの前半!
時間にして、6分ちょっとだ。
しかし、アニメ制作には、もっと短い時間のワンシーンに、数時間をかけると言う。
劇場版にもなると、ワンシーンに数週間や数ヶ月かけることだってあると言う。
それに比べたら、私の考察なんぞ、まだまだ足りないくらいだとは思いませんか?
まあそれでももし「長すぎるわ!」と思ったら、その旨コメントしてもらえれば、
もうちょい簡略的に書くようにするかもしれません(笑)。
次回は、第1話Aパート後半中盤から!

引き続き、お付き合いいただけると、幸いである。
もしよければ、右のプロフィールや、記事下のフォローボタンを押してもらえると、タスカル。
筆者のやる気が上がり、更新頻度が早くなります。

コメント
楽しく拝読させて頂いています。
周回したくなるようなアニメは久しぶりです。
次回も楽しみにしています。
>nobu 様
ありがとうございます。励みになります。
私も、こんなに入り込んで楽しめる作品は久々です。
今後もよろしくお願いします。
楽しい考察ありがとうございます。1話でこの量は凄いですね。完走楽しみにしていますw
赤のケムリクサが日本で言う東京にいた理由を考えれば、おそらく1島に大型のアカムシが出なかった理由が想像できます。赤はケムリクサの出力が高いケムリクサを優先的に狙う習性がありました。わかばが緑の木を発芽させ、リリがわかばを待っていたとき、壁を打ち破っている描写があります。この事からあの壁に少しの穴が開いたと推測できます。霧にあの短期間で壁を破る能力は無いはずなので、根が破ったと考えるのが自然です。ここで重要なのは、日本で言う東京に本体が移っていたという事実です。あの世界の建造物はもちろんケムリクサで出来ています。そしてわかばの緑の木の位置の近くで成長した赤が東京にいた事実。これは、生きている出力の高いケムリクサを追跡して建造物の多い東京にたどり着いたというのが私の推論です。逆に言えば壁で仕切られているわかば側の地方は建造物が少ない。つまり、根が壁を突破できるが、時間がかかる上、生きているケムリクサの数が少ない1島側は赤の進行が遅かった。そして、根の進行よりも霧の進行が速いため、霧が充満してからの根の進行となります。これにより姉妹が霧は把握しても根の存在を知らなかった。
ここで2体の大型が出た理由もわかります。水の枯渇により、時間とともに建造物などのケムリクサが死んでいきます。つまり時間と共に出力が高いケムリクサが姉妹の周囲から無くなる。赤からするとかく乱されずに姉妹を見つける可能性が高くなる。この事から、1話の時点でかなり末期的な状態だったと思います。出ないと姉妹が予想していた空橋にヌシが出たのもこの事を補強できます。ターゲットのケムリクサの数が減ったたため、時間経過とともに姉妹のケムリクサが捕捉されやすくなっていたと推測します。
考察楽しく読ませていただきました。私の推論も何かの足しになれば。
ありがとうございます。
後半の内容も引っ張って考察しているので、進むほど考察量は減っていくのかな、と思っています。減るかな?
最初に赤い木と緑の木が成長を始めたのは、どこか? という考察ですね。
どちらも七島の湖で誕生し、赤い木は大都市の十島に移動した。
根が一島の壁を突き破ってから、本体が移動したから根は見かけなかった。
なるほど、めちゃめちゃ参考になりますよこれ。
というのも、この件に関しては、私もまだ深く考察できていないもので…w
そもそも、「最初に赤い木が成長を始めたのが、十島だった」のではないか、という線も考えています。
11話でわかばが抽出していた場所が、東京のようなビル街だったからです。
BWE的乗り物も、十島にありました。
そうすると、逆にわかば(緑の木)が七島まで後退したことになる。
これは赤い木に成長を阻害されないように、死後自分の体ごと七島に後退させる細工をしたのかもしれない。
(りりがわかばの死体を見たときは、最後に別れた場所と同じ場所だった前提)
りりを一島まで瞬間移動させているくらいなので、あの移動する箱?に入るサイズなら、自分に対しても可能なはず。
最初から赤い木が東京にあったなら、七島の壁が無傷で残っているのも、筋が通るかな、と。
(九島の壁は、山の下から根が通っているらしかったので、ガバガバだったということで…)
じゃあ、一島の壁はどうやって壊れたんだ、ということになりますが、
これは、最初の急成長によって、あかぎりも物凄い密度で放出されていたのではないか、と考えます。
それこそ、10日で一島の壁を破るくらいまで。
霧は壁を無視して島の下を通ってくることもできるようなので、無傷の壁があってもおかしくないのかな、と。
高所の九島は置いといて、七島の壁は一島のよりもぶ厚いと、りんも示唆しています。
11話にあった水を全て吸い上げて、一旦成長が落ち着いたところで、高密度で流れていたあかぎりも緩やかになったということか。
…とまあ、せっかく参考になる考察を頂けたので、私の今の考えも色々書いてみました。
しかし全然まとまっていませんw
物語をさらに深く観察していけば、また何か閃かないかな、と希望を持って今後も考察していきますので、
ぜひとも引き続きよろしくお願いします!
貴重なご意見、本当にありがとうございます!
貴重な考察ありがとうございます。赤は十島で発芽した説ですね。確かに私もそれを考えました。しかし、疑問点があります。
第一に、未完成の十島に拠点を置くメリットがあるかです。
職場に近い方が良い。私も通勤大変なので良く分かります。しかし、未完成の都市に子供を放置するか?という点。崩壊したビルがあるように、建設中のケムリクサビルは不安定です。それなのに子供を放置するというのは危険すぎます。現場に迷い込んだりする可能性を考えると離れたほうが良い。騒音などの問題もあったのかもしれません(青の壁でも隣のエリアに音が通っていた)。それなら完成したエリアにとどまらせる方が良い。七島でなく、七島近くのエリアだったとも言えますが、少なくとも十島ではないかと。
第二に、水をヌシに取ってこさせる描写があります。
ここで、拠点の近くに川などの存在があるか?という疑問があります。湖はあるのに川がないはずがないと思うでしょうが、この川の存在を否定するケムリクサがあります。ミドリです。ミドリは水を伸ばして回収していました。つまり、湖はあるが川がなくても水道管のように各地のケムリクサに供給できる。川や用水路の必要はありません。わざわざ必要ない川を作るか?という点。近場から持ってくるように言っているように感じましたので近くに湖があったと考えます。電話ボックスやエスカレーター?のように水ガメがあったのかもしれませんが、この場合、赤の成長が破滅的になるかといった疑問が出てきます。この考察はかなりこの物語のキーになると思っています。湖の水を消費すれば止まると言ったわかばの考えも補強できます。湖の水以外は大量の水がなかった。つまり唯一の供給源を絶てば止まると考えたのでしょう。そして空橋の存在。これはミスリードだと思ってます。橋の下は何だったのでしょうか。海の水に藍が反応しないというのはあまり考えられません。海を再現するほどの水は船には無かったと考えます。霧で隠していたが川や海の描写がない点で、湖が供給元だったと考えます。つまり赤が発芽した拠点は湖の近くだったと。
ついでに雨の描写も無かったんですよね。このアニメ。ここまで考えていたとしたら凄いなと思います。
他にも空の壁、わかばの木と赤い木が目視で確認できる点。これらから十島では無かったと思っています。
つたない考察失礼しました。本来は11話付近でやる考察ですよね。申し訳ない。
今11話確認してきました。水辺だったですね。発芽の場所は。すいません見落としてました。
わかばがここの水を何とかしないとと言っていて、後退する状況ではないと思うんですが、各エリアに湖があったという説も成り立つんですよねぇ…。分かんないや!(サーバル)
11話の考察楽しみにしてます。(投げた)
ありがとうございますw
私も正直わからんだらけなので、それを共感できるだけでも、救われます。
現状の情報量だと、明確な答えが出せないかもしれませんね。
水は本来、船内に大量にあったんでしょうね。というかほとんど水だったのかな。
ケムリクサにとって、燃料のようなものですからね。
雨が無い! そう、そのとおりなんですよね。
0.9話の考察で、「太陽は無く、ただの光源」と記載しましたが、
そうすると、天候も季節もないはずなんですよね。
そのため雨も降らない。
しかし、それは書かないでおきました。
なぜなら、なんか空には雲みたいなものが見えるから…。
ただの人工光源でも雲って生成されるんだろうか。
とにかく、雨が無かったのは、事実です。
後の考察で、理由がはっきりするかもしれない。しないかもしれない。
Twitterの方で赤の発芽の考察してます。足しにしてくださいw
ありがとうございました。
十分、足しになっております!
GWに2週目をゆっくり見ながら併せて考察を読ませてもらってます
りんがケムリクサを口に咥えて力を使うシーンはプロト版のタバコ風ケムリクサをやりたかったのかなぁ、と感じます
でも恐らくコンプライアンス的にアウトになったと邪推
ありがとうございます。
すいません、すぐ追い越されますね(笑)。
確かに、プロトのは、まんまタバコでしたからね。
咥えたままビームソードみたいにするのも、カッコよかったですねえ。