『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)の上達に向けた、
基本かつ重要なテクニックの数々をお伝えしていく。
前回までで、『通常攻撃』13種類と『必殺ワザ』4種類の攻撃方法について説明した。
今回は、さらに攻撃の手数となる『つかみ』について、その種類と、用途、
さらに意外と知らない豆知識的情報まで、説明していく。
『つかみ』だけでも相当情報量があるので、『投げ』はまた次回。
全キャラ共通、『つかみ』のいろは
『つかみ』が成功すると、相手は問答無用で拘束され、そこから抜け出そうするしかなくなる。
ただ『レバガチャ』(スティックグリグリ)することしかできなくなる。
つまり、相手に操作の強制をすることができるのだ。
どんなに動き回る相手でも、つかめばおとなしくなる。
相手の自由を奪い、ペースを乱す。 これが『つかみ』。
是非使っていこう。
基本は、ガード(ZL or ZR)+通常攻撃ボタン(A)
ガード中(ZL or ZR)に、通常攻撃(A)をすることで、『つかみ』が発動する。
(GCコントローラーは、L or R + A)
この性質から、相手の近接攻撃をガードした直後につかむのが、非常に容易かつ効果的である。
『つかみ』発動中は、ガードは解除されるので、注意しよう。
攻撃が当たる前につかめれば問題はないが、
つかみそこねたら、当然こちらがダメージを受けてしまう。
まずは、相手の近接攻撃をガードしたらつかむ!
たいていのキャラの弱攻撃のわずかなスキでも、つかめてしまう。
これを繰り返して、『つかみ』の感覚を身につけよう。
「ガードされたらつかまれる」と印象づけるだけで、相手は攻めづらくなる。
急いでいるときは、 L or R
今すぐつかみたい!
そんなときは、L or R ボタンだけでも、『つかみ』を発動できる。
(GCコントローラーの場合は、Zボタン)
ガード+Aの同時押しと同じ。 つまりガードを発動せず、瞬時につかめる。
これは、次に説明する『ダッシュつかみ』で役立つ。
素早く近づいてつかみかかる『ダッシュつかみ』
少し離れてる位置からつかみたい!
そんなときは、ダッシュ中に『つかみ』を発動できる。
Lスティックでダッシュ移動しながら、『つかみ』。
ワンボタンで出せる、L or Rを使用するのがオススメだ。
広範囲になる分、通常よりもスキがやや大きくなる。
確実につかめるときを狙い、外さないようにしよう。
これが使えるようになれば、中距離からの攻め手が、一手増える。
中距離攻撃持ちのファイターなら、
「相手がビビってガードしたところを、すかさずダッシュつかみ!」
といったことも可能になる。
振り向きながら広範囲につかむ『ふりむきつかみ』
ダッシュ方向転換中に、『つかみ』を出すと、ふりむきながらつかむ、というテクニック。
スマブラSPでは、ファイター同士は基本通り抜けることができないため、使いどころがほとんどない。
一応、向かってくる相手に対し、下がりながらつかめる。
しかし、初心者がわざわざ覚える必要もないので、この項については、これで終わる。
※上級者向けテクニックとして、『横回避キャンセルふりむきつかみ』なるものがありますが、
これについてはいずれ解説します。
お互い同時につかんだら、相殺
両者同時につかみ判定が入ると、相殺される。
お互いに、1.2%程度のダメージを受け、行動開始は両者同時となる。
狙って出す、ということはまずできないと思うし、やる必要もない。
こういう事象が起きることを知っておき、実戦で起きても慌てないようにしておこう。
ファイターごとの『つかみ』の性能を把握せよ
つかみのリーチを把握しよう
自分や相手のファイターによって、つかめる間隔は微妙に変わってくる。
どのくらいの距離からギリギリつかめるのか、把握しておけば役立つ。
相手の大きさでも、これだけ変わってくる。
ドンキーコングなどは、体が大きく、つかみのリーチも長い。
サムスなど、特殊なつかみ道具を持つ者は、さらにリーチが長い。
通常はつかめない距離でも、相手の状態によってはタイミングよくつかむことができる。
リーチを把握しタイミングさえ合えば、プリンの『ころがる』をつかむことも可能だ。
自分のファイターのつかみのリーチを、トレーニングなどで確認しておこう。
つかみのスキは、ファイターごとに差がある
つかみのスキは、ファイターごとに差がある。
上の動画だと、つかみ後のガード発動まで、
ドンキーはマリオより4フレーム(4/60秒)、
サムスはマリオより25フレーム(25/60秒)かかっている。
他にも、威力は高いが、リーチはサムスより短いリュカは、サムスよりはスキが小さい。
しかし、リーチがほぼ同じこどもリンクのほうが、リュカよりほんのわずかにスキが大きい。
※ キャラごとの詳細は、今後のアップデートにより変更する可能性もあるので、今はこれ以上は追わない。
ファイター全体の性能によるところもあると思われるので一概には言えないが、
『つかみ』のリーチと、その後の『投げ』の威力が大きいほど、スキも大きい、と考えてよい。
スキの大きいファイターは、リーチが長いからといって多用するのは控えるようにしよう。
つかみの拘束時間は、相手の蓄積ダメージで増える
つかんだ後の拘束時間は、相手の蓄積ダメージが多いほど、長い。
自分のダメージは関係ない。
また、相手がレバガチャするほど、拘束時間は短くなる。
相手の体が黄色く明滅すると、拘束がとける合図。
低%の相手は、さっさと投げたほうが無難だ。
※ 『つかみ攻撃』や『投げ』については、次回説明する。
つかみ解除時の挙動も、ファイター毎に差がある
つかみの拘束から解除されたとき、つかんでいたファイターに応じて、
強制的に相手は大きく浮き上がる。(上図左)
蓄積ダメージは関係ない。
通常は、その場で離れる『通常つかみはずし』(上図右)の直前に、
Lスティック後方+ジャンプボタンを入力することで、『ジャンプつかみはずし』となる。
しかしこれが強制的に起こるファイターもいれば、
その強制力が及ばないファイターもさらにいる。
だいぶややこしいが、
ファイター毎の検証結果は、以下のとおり。
■つかんだ相手は通常つかみはずしになる。相手はジャンプつかみはずしが可能。
マリオ、リンク、サムス、ダークサムス、フォックス、カービィ、ルイージ、プリン、クッパ、アイスクライマー、ゼルダ、ドクターマリオ、ファルコ、ガノンドロフ、こどもリンク、ロイ、クロム、Mr.ゲーム&ウォッチ、メタナイト、ディディー、ゼニガメ、リザードン、リュカ、デデデ、ソニック、ピクミン&オリマー、ルカリオ、トゥーンリンク、ロボット、ウルフ、むらびと、ロックマン、ゲッコウガ、パルテナ、パックマン、ルフレ、クッパJr.、ダックハント、インクリング、リドリー、しずえ、Miiファイター
※赤字のファイターは、つかみにリーチがありながら、強制的にジャンプつかみはずしにならないため、つかみはずし前より距離を詰めることができる。
■つかんだ相手が強制的にジャンプつかみはずしになる。通常つかみはずしにできない。
ドンキーコング、ヨッシー、ネス、Cファルコン、ピーチ、デイジー、シーク、ミュウツー、ゼロスーツサムス、ワリオ、スネーク、アイク、フシギソウ、WiiFitトレーナー、ロゼッタ&チコ、リトルマック、シュルク、リュウ、ケン、クラウド、カムイ、ベヨネッタ、シモン、リヒター、キングクルール、ガオガエン
※投げ技や近接コンボが強いファイターが多い。
※また、以下の「強制的にジャンプつかみはずしにならないファイター」には、適応されない。
■つかまれても強制的にジャンプつかみはずしにならない。操作でジャンプつかみはずしにできる。
ピーチ、デイジー、シーク、ゼルダ、ガノンドロフ、ミュウツー、ゼロスーツサムス、リザードン、アイク、ルカリオ、WiiFitトレーナー、ロゼッタ&チコ、ゲッコウガ、パルテナ、パックマン、ルフレ、シュルク、ダックハント、リュウ、ケン、クラウド、カムイ、ベヨネッタ、インクリング
※特にゼロスーツサムスは、自身の投げのリーチが長いため、はずしたあと自分のつかみを当てやすい。
※追記※
頂いたコメントより、「つかまれた側が、地に足がついていない」場合、
強制的にジャンプつかみはずしになるとのこと。
地形やキャラによってパターンが多すぎるので、詳細は各々検証してみて欲しい。(丸投げ)
連続でつかむことはできない
つかみはずしをされた側が、直後につかむことはできない。
またすぐにつかもうとしても、すりぬける。
先に説明した、「つかみはずし直前に、ファイターが黄色く明滅する」状態が、
つかみはずし直後にも続いており、この時、つかむことが出来ない。
※上の画像では、体が黄色いピカチュウなので、めちゃくちゃわかりづらい。
(というかそもそも、この黄色明滅状態が見づらすぎる!)
逆に、つかまれた側はつかみ返すことができる。
特に、前述の「強制的にジャンプつかみはずしにならないファイター」は、
つかみはずし後に相手と距離は近くなるので、
つかみが攻撃の一手になると覚えておこう。
逆に、つかみはずしをされた側は、素早い攻撃を出すか、一旦距離を置くとよいかもしれない。
ちなみに、つかみはずしが起きた際は、両者同時に行動可能となる。
落ち着いて次の行動に移ろう。
空中ワイヤー持ちは、攻撃の一手とせよ
リーチのあるつかみを持つ一部のファイターは、空中でつかみボタンで、攻撃できる。
(通称『空中ワイヤー』など)
多くは、リーチが長くスキが少ないため、相手に近づく際の攻撃の一手として使える。
最初にひるませて、攻撃をたたみかけよう。
『空中ワイヤー』は、ファイターごとに、リーチ、威力、性質まで、様々である。
自分の使うファイターは、どんな使い方ができるのか、把握しておこう。
まずは単発でもいいので、実戦で使って、当てれるようになることだ。
中距離の攻撃が一手増えるだけで、相手にとっては非常に厄介となる。
所詮つかみ、されどつかみ
テクニックよりも、知識として覚えておくことが多かったかもしれない。
知っておくことで、今後の実戦に役立ててほしい。
「さっさと投げのテクニックを教えろやい!」
と、言いたくなるのもごもっともだと思います。
しかし、『つかみ』ができなければ、『投げ』はできない。
『つかみ』を回避できれば、『投げ』られない。
『投げ』のテクニックを身につけるためには、『つかみ』を熟知することが必要不可欠である。
実際の武術でも、「技」を出すには、まず「立ち方」が重要だったりするのです。
次回は、攻撃手段の締めくくり『投げ』に参りましょう。
コメント
ピチューやリトルマックなど、回避の初動で相手をすり抜けてから回避をキャンセルしつつ振り向きつかみができるキャラクターがいるみたいです。
>とと 様
今回もできたんですね。今知りました!
ありがとうございます。
しかしながら、一応『初心者のため』の内容なので、ここでは深く触れず、いずれ改めて、上級者テクニックとして取り上げようと思います。
記述は修正しておきます。
今後もよろしくお願いします。
振り向き掴み基本的に使いどころがほとんど無いと言うのはおっしゃるとおりだと思いますが、ワイヤー掴みを持つロングレンジキャラの場合はよく使っている気がします。
強豪サムス使いのYBさんやヤヴィアさんの動画を見てみるとかなり使用頻度が高いように感じました。
そうですね。もちろん私も使いますが、
「初心者が無理して使おうとしなくても別にいい」
って感じです。
手数は、一つでも多い方が、もちろんいいです。
ジャンプつかみはずしは掴まれている側が地面に足がついていないかジャンプボタンを4回入力した時に発生します。背の低いファイターだとつかみ打点の高いファイターに掴まれた時足がつかないのでジャンプ抜けになることが多いですがキノコで巨大化していると通常つかみはずしができたりします。
掴みぬけできる少し前から掴まれているファイターが黄色く点滅し、その点滅が続いている間は投げ無敵状態なのですが黄色の点滅について説明がなかったのでその点についても記述があったほうがいいかと思いました。
なるほど!勉強になります!
ありがとうございます!
キノコ状態までは、頭が回っておりませんでした。
頂いた情報を元に、記事を修正しました。
黄色明滅についても、追記しました。
あれ、見た目わかりづらいから忘れてました…。
ありがとうございます!
プロなどが行う、敵がクルクル落下で着地する瞬間につかみを通す場合がありますが、相手が受け身してなくても可能なのでしょうか?
返答よろしくお願い致します。
詳しい状況は知りませんが、文章から分かる範囲で回答します。
くるくる落下中は、無防備な状態なので、攻撃はもちろん、つかみも通ります。
そして、受け身とは、着地の瞬間に無敵状態となりますので、受け身をしようとしていようがいまいが、着地前につかむことが可能です。
もし、「移動空中回避の終わり際」で受け身をしようとした場合、
移動空中回避の無敵時間が終了している瞬間につかめば、それも可能ということになります。
できるだけ、くるくる落下状態でいることは避けましょう。
詳しくは、トレーニングモードで色々試してみればわかると思います。
サムスとかは隙が出やすいんですね
ほえー
ほえー