7月のアニメ放送開始と13巻発売から、満を持して14巻の発売!
本日22日、濱田浩輔先生『はねバド!』14巻発売!
全国制覇まで残り2戦!
インターハイ準決勝、綾乃対唯華の一戦が始まります!
試合前日に有千夏の状況を知った綾乃に、一つの異変が…!コミックス累計160万部突破!単行本用の販促物も作っていただきました。
皆さまぜひご一読を! pic.twitter.com/DqD2tA2l32— 『はねバド!』担当たかはし (@hanebad_gafter) November 21, 2018
私は、アニメをきっかけに13巻まで一気読みした新参者です。
この14巻が初めて、待ちに待った最新刊!
「13巻までは一気に読めたから、勢いが保てておもしろかったのかな…?」
そんな錯覚、杞憂でしかなかった!
やっぱりおもしろかった、14巻!
気になる人は、こんなレビュー読んでる場合じゃない!すぐ14巻を読めばいい!
読みたての勢いで、ネタバレ抑えてレビューします。
※ちなみに私は、『good!アフタヌーン』本誌では読んでいませんし、現在の展開も知りません。
14巻だけの話をします。
羽咲綾乃 VS 志波姫唯華
期待の最大の要因は、やっぱこれだよ!このカード!
勝敗の予想が全くつかない、この勝負!
これを見るのにどれだけ待ち望んでいたかっっ!!
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【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
母に最強を示すため。家族同然のフレ女のため。
どちらも大切なものを背負って挑む、準決勝!
試合開始から既に最高潮!
14巻、早速試合!
試合に入った瞬間の空気の張り詰め方が、相変わらずヤバい。
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
「考える戦い」では、恐らく作中最強の志波姫。 ミスが少なすぎる、完璧に近い選手。
羽咲を相手にしても、冷静そのもの。
か・・・勝てるのか・・・?
一方、羽咲は「母に最強を示す」という焦りからか、いつもより不安定な精神状態で立ち上がる。
ここ。
どちらが負けるか全くわからない故に、
勝敗は精神状態が関わってくるのではないかと案じていたのだが…、
やはり羽咲の精神状態が万全ではなかった!
大丈夫なの…?
ネット前の攻防!
得意のネット前に持ち込む羽咲! はがそうとする志波姫!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
近い近い近い!!
息もつかせぬ接戦!接戦!
読み合い、読み合い、読み合い、読み合い!
このシーンを読みながら、
私は島本和彦先生の『燃えるV』というボクシング漫画 テニス漫画を思い出しているのだった。
【出典】 燃えるV/島本和彦
↑『燃えるV』。ネット際で相手をノックアウトするのが目的のテニス漫画。
心理戦も当然ある!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
『はねバド!』おなじみ! 注意しても止められない、私語だぁぁぁ!!
まあ会話のやり取りがないと、心理戦が深くならないので、今後もどんどん注意されていってほしい。
どう返す!?
どう返すんだ志波姫唯華!
たった数ページの会話のやり取りでも、その後の試合展開を大きく左右する!
キャラの深みもグッと増す!
ざわつく心理戦は、今回も健在だ。
独特に表現される、「羽咲綾乃」の底知れなさ
表現が面白かったのは、このシーン。
考えながらプレイしていた羽咲が、土壇場で考えるのを無意識にやめる。
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
『ロングサービス主体でラリーを構成…』 と考えていたようだが、
途中で集中力が高まりすぎて、心だけ深い水の底に沈んでいったかのようだ。
違和感だけが志波姫を襲う。
羽咲の強みはネット前。
その根源は、この異常な集中力の高さにある。
ここにきて羽咲も、成長してきている!
そして徐々に訪れる、羽咲綾乃の驚異!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
こういう闇を待ってたんだよ!
ただ目のハイライトを消しただけで表したような、安い闇じゃねえ。
純粋さから来る、得体も底も知れない、深い深い深淵をよお!
「ただバドミントンを楽しみたいだけ。」
それだけで相手に与える圧倒的驚異!
表現されております。驚異。
さらに驚異プラス。↓
作者の濱田浩輔氏は、試合を描く上で、「重心を意識している」と語っていました。
私も、バドミントンではないですが、重心を意識する機会が多いもので、
それを注意深く観察しながら読ませてもらっておりました。
そして今回、私が度肝を抜かれたこの重心!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
羽咲! どの方向にも瞬時に動けそう!
この絵一枚で、「あ、こいつ強い」と思わされてしまった。
驚異。
素晴らしい。
二転三転! そう簡単には終わらない!
『はねバド!』の試合の特徴は、
1点1点はそこまで重視せず、なにかのきっかけやピークを掴んだとき、
一気に勝負が決するところだ。
展開がだらだら長引かず、勢いを保ったまま試合が終わる。
故に、この試合もいつ”決め手”が来るのか、ドキドキしながら見ていたが、
二転三転!
片方に傾けば、また片方が食い下がり、拮抗している!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
羽咲がさらに成長しようとも、志波姫の対応力が高すぎる!
志波姫が対応しようとも、羽咲がまたさらに意外性を繰り出してくる!
どうなっちまうんだ!
頑張れ!二人共!
渚、美里、それぞれの「ライバル」
お互いを認めあってる、渚と羽咲。
ライバルのピンチには、居ても立ってもいられず、活を入れる!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
熱い、熱いぞ渚。
ここのシーンは、凄くいい。必見。 また二人の試合が見てみたくなる。
また一方で、志波姫に活を入れるのは、副主将の美里さき!
今まで側にいたのは見かけたものの、掘り下げはまだ十分ではなかった。
今回、ついに掘り下げられていく!
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
(先生… 美里さんの試合も描いて下さい。)
ダブルス決勝は、「益子・旭 対 美里・白石」だからね。 見たい。
美里の過去と同時に、志波姫唯華の過去も、掘り下げられていく。
この大会が高校最後となる志波姫にとって、「フレゼリシア」とはなんだったのか。
そしてこれからどうしていくのか。
【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔
くそぉ… どっちも負けてほしくねえ…。
でもどちらかは必ず負ける。
青春だねえ。
やっぱりおもしろい『はねバド!』 その理由は…?
志波姫に限ったことじゃないけど、
ここまで登場したキャラの多くが、主人公になれるくらい掘り下げてくれる。
だからこそか、『はねバド!』の試合は勝敗が見えてこない。
明確な悪役は存在せず、
どのキャラも背景を見せられると、常に負けられない戦いであることがわかり、
お互いが必死に戦っていることもわかるからだ。
まるで現実の試合を目の当たりにするように、キャラクターたちを応援してしまう。
つまりは、15巻!! 早く読ませてくれ!!
そう思わせてくれる14巻は、期待を超える内容でした。
引き続き、楽しみに待っています。
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