『はねバド!』14巻発売! やっぱりおもしろいぞ!

漫画

7月のアニメ放送開始と13巻発売から、満を持して14巻の発売!

 

私は、アニメをきっかけに13巻まで一気読みした新参者です。

この14巻が初めて、待ちに待った最新刊!

 

「13巻までは一気に読めたから、勢いが保てておもしろかったのかな…?」

そんな錯覚、杞憂でしかなかった!

やっぱりおもしろかった、14巻!

気になる人は、こんなレビュー読んでる場合じゃない!すぐ14巻を読めばいい!

 

読みたての勢いで、ネタバレ抑えてレビューします。

※ちなみに私は、『good!アフタヌーン』本誌では読んでいませんし、現在の展開も知りません。

 14巻だけの話をします。

 

羽咲綾乃 VS 志波姫唯華

期待の最大の要因は、やっぱこれだよ!このカード!

勝敗の予想が全くつかない、この勝負!

これを見るのにどれだけ待ち望んでいたかっっ!!

  

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

 

母に最強を示すため。家族同然のフレ女のため。

どちらも大切なものを背負って挑む、準決勝!

 

試合開始から既に最高潮!

14巻、早速試合!

試合に入った瞬間の空気の張り詰め方が、相変わらずヤバい

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

「考える戦い」では、恐らく作中最強の志波姫。 ミスが少なすぎる、完璧に近い選手。

羽咲を相手にしても、冷静そのもの

 か・・・勝てるのか・・・?

 

一方、羽咲は「母に最強を示す」という焦りからか、いつもより不安定な精神状態で立ち上がる。

 

ここ。

 

どちらが負けるか全くわからない故に、

勝敗は精神状態が関わってくるのではないかと案じていたのだが…、

やはり羽咲の精神状態が万全ではなかった!

 

大丈夫なの…?

 

ネット前の攻防!

得意のネット前に持ち込む羽咲! はがそうとする志波姫!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

 

近い近い近い!!

息もつかせぬ接戦!接戦!

読み合い、読み合い、読み合い、読み合い!

 

このシーンを読みながら、

私は島本和彦先生の『燃えるV』というボクシング漫画 テニス漫画を思い出しているのだった。

【出典】 燃えるV/島本和彦

↑『燃えるV』。ネット際で相手をノックアウトするのが目的のテニス漫画。

 

心理戦も当然ある!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

『はねバド!』おなじみ! 注意しても止められない、私語だぁぁぁ!!

まあ会話のやり取りがないと、心理戦が深くならないので、今後もどんどん注意されていってほしい。

 

どう返す!?

どう返すんだ志波姫唯華!

 

たった数ページの会話のやり取りでも、その後の試合展開を大きく左右する!

キャラの深みもグッと増す!

ざわつく心理戦は、今回も健在だ。

 

独特に表現される、「羽咲綾乃」の底知れなさ

表現が面白かったのは、このシーン。

考えながらプレイしていた羽咲が、土壇場で考えるのを無意識にやめる

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

『ロングサービス主体でラリーを構成…』 と考えていたようだが、

途中で集中力が高まりすぎて心だけ深い水の底に沈んでいったかのようだ。

違和感だけが志波姫を襲う。

 

羽咲の強みはネット前。

その根源は、この異常な集中力の高さにある。

ここにきて羽咲も、成長してきている!

 

そして徐々に訪れる、羽咲綾乃の驚異!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

こういう闇を待ってたんだよ!

ただ目のハイライトを消しただけで表したような、安い闇じゃねえ。

純粋さから来る、得体も底も知れない、深い深い深淵をよお!

 

「ただバドミントンを楽しみたいだけ。」

それだけで相手に与える圧倒的驚異!

表現されております。驚異。

 

さらに驚異プラス。↓

 

作者の濱田浩輔氏は、試合を描く上で、「重心を意識している」と語っていました。

私も、バドミントンではないですが、重心を意識する機会が多いもので、

それを注意深く観察しながら読ませてもらっておりました。

そして今回、私が度肝を抜かれたこの重心!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

羽咲! どの方向にも瞬時に動けそう!

 

この絵一枚で、「あ、こいつ強い」と思わされてしまった。

驚異。

素晴らしい。

 

二転三転! そう簡単には終わらない!

『はねバド!』の試合の特徴は、

1点1点はそこまで重視せず、なにかのきっかけやピークを掴んだとき、

一気に勝負が決するところだ。

展開がだらだら長引かず、勢いを保ったまま試合が終わる

 

故に、この試合もいつ”決め手”が来るのか、ドキドキしながら見ていたが、

二転三転!

片方に傾けば、また片方が食い下がり、拮抗している!

 

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

羽咲がさらに成長しようとも、志波姫の対応力が高すぎる!

志波姫が対応しようとも、羽咲がまたさらに意外性を繰り出してくる!

どうなっちまうんだ!

頑張れ!二人共!

 

渚、美里、それぞれの「ライバル」

お互いを認めあってる、羽咲

ライバルのピンチには、居ても立ってもいられず、活を入れる!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

熱い、熱いぞ渚。

ここのシーンは、凄くいい。必見。 また二人の試合が見てみたくなる。

 

 

また一方で、志波姫に活を入れるのは、副主将の美里さき

今まで側にいたのは見かけたものの、掘り下げはまだ十分ではなかった。

今回、ついに掘り下げられていく!

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

(先生… 美里さんの試合も描いて下さい。)

ダブルス決勝は、「益子・旭 対 美里・白石」だからね。 見たい。

 

美里の過去と同時に、志波姫唯華の過去も、掘り下げられていく。

この大会が高校最後となる志波姫にとって、「フレゼリシア」とはなんだったのか。

そしてこれからどうしていくのか。

【出典】はねバド!(14巻)/濱田浩輔

くそぉ… どっちも負けてほしくねえ…。

でもどちらかは必ず負ける。

青春だねえ。

 

やっぱりおもしろい『はねバド!』 その理由は…?

志波姫に限ったことじゃないけど、

ここまで登場したキャラの多くが、主人公になれるくらい掘り下げてくれる

 

だからこそか、『はねバド!』の試合は勝敗が見えてこない

明確な悪役は存在せず、

どのキャラも背景を見せられると、常に負けられない戦いであることがわかり、

お互いが必死に戦っていることもわかるからだ。

 

まるで現実の試合を目の当たりにするように、キャラクターたちを応援してしまう。

 

つまりは、15巻!! 早く読ませてくれ!!

そう思わせてくれる14巻は、期待を超える内容でした。

引き続き、楽しみに待っています。

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