【ケムリクサ考察】第3話 Aパート前半

アニメ
【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。

内容としては、裏設定とか、各要素のモチーフなどを考えることより、

物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。

※筆者個人の考えに過ぎませんので、参考程度にお読み下さい。

※共感の他、間違いや別な意見などもあれば、

 遠慮なくコメントして(本ページ下部から)頂ければ幸いです。

※最終話までの視聴を前提に書いています。ネタバレ必至です。

 

作品の公開順に追っています。

ここでは、第3話Aパートの前半(一島出発から二島到達まで)について。

過去の記事こちら

【ケムリクサ考察】まとめページ
アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。 物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。 皆様の参考となれば幸いです。
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第3話 Aパート 前半

※以降のセリフの引用(❝ ❞内)は、全て

『ケムリクサ』第3話(©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト) を出典としている。

「目」を使い、前方確認

りんりなよ! そこの石、どけて!

りなっち! ちょっと先行ったところ、線路が欠けてる。足して。」

りんは電車の上から、進行方向を目視し、

問題があれば逐次指摘し、りなたちに修正指示を出している

このときも、りんは「りょくの目」の力を使っている。

目は緑色に光っているので、エネルギー元はみどりの葉だ。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

また、りんりなは「線路」という言葉を当然のように使っている

りりの知識を潜在的に覚えているからだろうが、

その上を移動する電車」という言葉は知らないのか、なぜか出てこない。

りりの知る「電車」とは、形状やカラーリングが異なることで、

持っている知識と結びつかない、ということだろうか。

現実の「電車」は千差万別だが、「線路」はだいたいどれも一緒だ。

 

ちなみにわかばは、少し後に

車体」と発言している。

 

線路の分かれ道?

線路は、島をコピーした際に生成されたものではなく、

りなたちが後付で建造したものである。

その線路が、一島内で分岐しているところがある。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

以前は、別のところにも拠点を構えていたという名残なのか、

遠くが見えないりなが、方向を間違って作ってしまったのか、

詳しいことはわからない

 

 

りなむもたまには見張り

一島の出口付近まで、りなたちはせわしなく動き回っている。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

わかばにのしかかったのは、「りなじと自分で言っており、

それに追従したのは、「りなよと推測。

線路上の二人の内、よく見ると両手を腰に当ててるのが「りなっち

少し俯いているように見えるのが、「りなむだろう。

 

りなむは寝ていることのほうが多いが、

動けるときは、見張りくらいはできる、ということだろうか。

 

 

わかばりなが楽しそうで、ご満悦なりつ

りつ「にゃ~…。」

電車の上で、わかばをからかって楽しそうにしているりな

その音を聴いて、りつはなんだか嬉しそうだ。 ほっこりしている。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

こんな賑やかに、楽しそうに騒いでいる音を聴くのは、久方ぶりなのだろう。

 

 

調子が良いりつ

りん「姉さんは、問題ない?

りつ「平気平気。 今日は調子がいいにゃあ。」

りつのコンディションを、心配するりん

「今日は調子がいい」と言うりつ

 

ということは、普通の体調では、電車の長距離移動は少し無理をする程度の重労働

ということがわかる。

調子がいいときのほうが、珍しいようだが、

これから毎日移動し続けたりつは、実は結構無理をしてくれていたのかもしれない。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

逆に調子が悪ければ、移動はままならないのだろう。

 

 

本当に久しぶりの「壁」

りつ「この感じならすぐ壁にゃあ。 本当に久しぶりだにゃあ!」

りん「そうだね。」

この発言から、

しばらく一島に留まっていたこと

そしてなにより、

島外への門」とも言える「最初の壁」は二島の入り口のこと

ということがわかる。

 

壁広場の(1話)は、りんたちの移動の妨げとなった壁には該当していないようだ。

壁があった名残」にすぎないのだろう。

 

最初の」が二島の入り口ならば、

6人で壊した」も、それであることがわかる。

そして最初に越えたときは、その辺りまではりょくも生きていた、ということにも繋がる。

りょくの最期について詳しくは、0.5話の考察にて。

 

 

バタバタする二島

りつ「だいたいいっつも二島でバタバタするんだよにゃあ。 ふふっ。

最初のとき、りくちゃんが上陸して、いきなりコケてにゃあ。」

りん「あったねえ。 あの人そそっかしいから。」

りつりなちゃんも、変なもの食べて動けなくなってにゃあ。」

りん「あいつは… 一人の時とやることが変わってない。」

「いつも」という発言から、一島から島外に出るのは、

過去2回以上は経験しているということがわかる。

 

初めての様子は、0.6話でのこと。

そしてOP映像が単なるイメージというわけでなければ、

そこでも一島から島外に出た様子が描かれている。

少なくとも、これらで2回。 これ以上は不明。

 

りくがコケた」、「りなが腹を壊した」のは、0.6話前後の様子となる。

0.6話で、りくが地べたに座っていたのは、コケた直後だったからかもしれない。

【出典】https://twitter.com/irodori7/status/1057647504097865728

12.1話でもコケていたので、

新しいところに着いたらコケる」というのは、

りくのお約束」となっているのかもしれない。どんくせえナ。

【出典】『ケムリクサ』第12.1話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

 

「危」の標識

実は1話から確認できるのだが、ストーリーから離れてしまうので、放置していた考察ポイント。

電車の左側面後部に、「危」の標識が貼り付けてあるのだが、

これは0.5話で、りょく一島で調査していたときに見ていたものと、同一であると思われる。

【出典】https://twitter.com/irodori7/status/1046396731611537408
『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

なぜこんなところに貼り付けているのか。

 

貼り付けたのは誰か?

まず第一に、電車を五島で発見したときには、りょくは既にいない

二島に到達する前に、命を落としている。

 

ということは、貼り付けたのは、りょく以外

つまり、このマークが何を意味するのかも知らない者が付けた、ということだ。

 

そもそもこの標識って?

この「危」標識は、

たぶん険物標識」というやつで、

現実でも、危険物を載せたトラックに付いているのを見たことがあるだろう。

(普通は黒地に黄文字のようだが…?)

 

トラックに付けるべきものを、

なぜ電車に付けている…?

 

トラックと電車の共通点があるとすれば、

「車輌」という大別には含まれることだ。

 

「車輌」という認識は?

しかし、りんたちはこの「電車」を「車輌」と認識してはいないはずだ。

電車については、「このコ」、「これ」などと呼んでおり、

電車」とは一度も呼んでいない

今回の考察の一つ目でも述べたとおりだ。

ちなみに、「車輪」という言葉は知っている様子。(5話りつ)

 

結論:「危」を電車に貼ったのは…

じゃあ結局どういうことなのか、順序立てて説明しよう。

ここからは、あまり根拠のない推測になる。

 

0.6話で、りょくの「好き」に興味を持ったりん

そこでりょくは、りんが知識欲を持ってくれることに期待して、

とりあえず、その場で拾って調査済みの「危」標識を、りんにあげた

0.8話で、りなりんに「試食」を勧めたのと同じように。

 

しかし、りんにはそれが何なのか、さっぱりわからない

そこでりょくが説明する

 

“くるま”っていう、

 でっかい動く箱みたいなのに付けてたみたいじゃん。」

【出典】https://twitter.com/irodori7/status/1046396731611537408

「はじまり」では、島を渡る「」について姉妹に説明しようとしていた。

陸を走る「」について知っていて説明していても、不思議ではない。

 

そして月日は流れ、「危」標識は、りょくの遺産となっていたが、

ある日、電車を発見する。

そしてりんは、

いつか聞いたりょくの言葉を思い出す…!

【出典】『ケムリクサ』第2話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

でっかい動く箱…? これか…!

 

ペタリ!

 

文字の向きなんて知らないので、間違ってても誰も気づかない。

 

これが真実 かもしれない。

 

 

りんは悲観的、りつは現実的

りん「これが最後の壁越えかな…。」

りつりんまた…。

六島にだってたどり着けるし、水もきっと見つかるにゃあ!」

りんが、悲観的な発言をしたところ、りつが「また」と指摘する

しかしこれと同じようなやり取りが、2話でもあった。

りつが「私が死んだら」と発言したところ、りんが「また」と指摘した

 

なんだかりつ悲観的に聞こえるので、人のこと言えないのでは?

と思うかもしれないが、

りつ現実的な話をしているだけで、悲観的なわけではない

 

現実的だが前向きりつだから、悲観的になりがちなりんを指摘できるのだろう。

 

 

りんの側の「犠牲」と、「いい結果」

りん「でも…島の外は、予想もつかないことばかりだ…。

いつも私の側で誰かが… 今回もまた…!」

りつ「大丈夫にゃあ。 いつだって大変だったけど、

りんの行動はいつも必ず、いい結果に繋がってるにゃあ。

今回もうまくいくにゃ…。」

りょくりょうりくりなぞうが、

りんの側で亡くなったであろうことが、この発言からわかる。

予想もつかない」とは、1話でりなこが二体目の大型に襲われたようなことが、

これまでにもあったということだろう。

 

りんの「行動」とは、「前向き・率先的に進んだこと」だろう。

それにより得られた「いい結果」とは、何があるか。 推測も含めて、以下に箇条書きしてみた。

りょく死亡時: を受け継いだ

りょう死亡時: 武器となるグローブを受け継いだ三島へのが開けた

りく死亡時:  みどりの苗木を見つけた六島に横穴があることが判明した

りなぞう死亡時:りなこと同じく、を確保できた

 

犠牲は出たが、全て「今」に繋がっている

しかし、全員を看取ってきたりん悲観的になってしまうのも、無理もない。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

 

死亡フラグなんて無い

りん「絶対無理はしないで…!」

りつ了解了解にゃあ。」

漫画やアニメのお約束とも言える、死亡フラグ

いかにも弱って死にそうなりつがこうした発言をすると、

「ああ、無理して死にそう…。

と思ってしまうのは、昨今の他作品・物語を見ていれば、

当然なのかもしれない

 

しかし現実には、「死亡フラグ」なんてものは存在しない

」は何の脈絡もなく突然やってくるし、

死なない」と誓ったなら、そのために最善の行動を心がける

 

ケムリクサ』の登場人物たちの「生き死に」の描写は、

こちらに近いのではないかと思われる。

むしろ、死亡フラグ」という王道を、逆手に取った見せ方に、

視聴者が翻弄されているようにすら感じる。

 

死亡フラグは関係ない

多くの人が、りつ死亡フラグを気にしていたにも関わらず、

4話で死にかけたのは、ヌシに狙われたりな(りなむ)だ。

フラグなんて一切なかった

【出典】『ケムリクサ』第4話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

また、例えばこの4話で、

フラグ通りりつが死んでしまうと仮定したら、

どうなるだろうか。

りん「逃げろ」と言われても、それを無視し、

りつ電車の車体でヌシを足止めしたりすることも、やろうと思えばできたはずだ。

しかしそんな無茶は、誰も考えていなかったようだ。

頑丈なりんが足止め」という策ですら、りつ猛反対した。

 

りんは、自分のせいでみんな死んでいく苦悩していて、

その上で無理はしないで懇願しているのを、りつは知っている

たとえ、りんが危険な目に晒されたとしても、

自分を犠牲にして助けることを最善とは、安易に考えない

 

命は尊いもの

りんたちが必死に生きようとしているからこそ

死亡フラグは、全く適応されない

しかもそれが死線ギリギリの中で行われているので、

より鮮明に、

は尊いものである

ということが見えてくる。

 

りんたちが生き延びられたことを、毎話安堵してはいなかっただろうか。

少なくとも、私はそうだった。

 

りんたちを指し、

「まるで生きているがこもっている」

と言われているのを、よく耳にするが(私自身もそう思っている)、

こうした、死亡フラグに従わず生きていることも、

その要因の一つではないかと思っている。

【出典】『ケムリクサ』第3話 ©ヤオヨロズケムリクサプロジェクト

 

※注記

死亡フラグ」が表現として安直だ、と否定しているわけでは決してない

キャラクターの」を壮絶に演出することは、そのキャラを大いに際立たせられるし、

展開にもメリハリがついておもしろくなる。

 

ケムリクサ』において、

「フラグ」なしに、ある種リアルに淡々と生き抜く様だけで

魅力的に描かれていることに、単純に驚いている、ということだ。

 

 

次回、第3話Aパート中盤!

ここでOPが挟まるので、一旦ここで切ろう。

 

次回! 二島へ!

【ケムリクサ考察】第3話 Aパート中盤
アニメ『ケムリクサ』の考察をしていきます。 物語をつぶさに観察して、世界やキャラの深みを掘り下げていくことに特化しています。 皆様の参考となれば幸いです。ネタバレ必至です。 ここでは、第3話Aパート中盤について。

 

ここからも引き続き、お付き合いいただけると、幸いである。

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コメント

  1. sai2501 より:

    いつも濃密な考察記事ありがとうございます。OP映像が0.9~1話の間の出来事(1島からの再遠征)
    というのはとてもハッとさせる考察でした。てっきりイメージ映像かと…。

    「危」の標識の事もすっかり忘れていました、りんちゃんは妹想いですね…。
    ただりょくは知らないモノとして興味があっただけで、物自体に愛着があるタイプじゃないっぽいので
    標識自体は一島に置きっぱなし→電車と共に一島に帰還した後に偶然りんが見つけて
    ペタリしたのではないかと妄想しております。

    死亡フラグに関してもですが、某アニメ1期の頃から思ってましたがキャラクターが淡々と自然に
    物語を進行させていくなと感じていました。(盛り上げの為にキャラがそれまと違う不自然な行動を取るということがあまりない)
    ロードムービーとしての側面もあるのでしょうが、どちらかと言うと実写映画1本を
    12話分に分割してそれを1話分(23分41秒)に膨らませているように感じました。

    • ugug より:

      こちらこそ、いつもお読み頂きありがとうございます。
      OPが再遠征のシーン、というのは、私も今回考察してみて、初めて気がつきました。
      りながきっかけですね。

      「危」の標識については、そうですね、一島に置きっぱなしだった、というのも考えました。
      それをしばらく経ってから、りんが見つけ、「これってりょくの…」と持ち帰ったのかもしれないですね。
      遺品ならダイダイと同じ箱に入れていたはず… という考えから始まり、
      わかばが電車を「車体」と言っていたところから、
      「車体に貼る」という使い方自体は間違ってないな、と考え、
      このような妄想に至りました(笑)。

      実写映画!なるほど、そうですね。
      死に際を派手に演出しないのは、むしろ実写映画に近いのかも。
      「死亡フラグ」の考察は、書くのに少し手間取ってしまったのですが、うまく伝わってくれたようで良かったです。

      • 吾亦紅団長 より:

        りなが変なものを食べて~はもしかしてケムリクサを食べて色が混ざってしまった(混ざりかけた)ことを指しているのでしょうかね。
        ケムリクサは食べられない、色が混ざるから危険と言われてましたけれど、それなら以前に誰かが食べて危険であることを知らなければならないですし。

        • ugug より:

          ああ~!なるほどそれ、いいですねえ。

          それで考えたのですが、
          知る経緯としては、もう一つ、「りりのメモ」もありますね。
          ワカバから「ウスイロ以外を食べたりするのはダメ」と聞いていたりりは、メモでもそれを残していたのかも。
          それを読んだりょくが、姉妹たちにも伝える。
          「理由はわかんないけど…、混ざるんじゃん?」
          と言った感じで。

          りつが「変なもの」と言っているのも気になりますね。
          「ケムリクサ」だったなら、「変なケムリクサ」とか呼称するでしょうし。
          しかし可能性としては、大いにあり得ると思います!