『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)の上達に向けた、
基本かつ重要なテクニックの数々をお伝えしていく。
前回は、基本の『通常攻撃』13種類をマスターすることをお伝えした。
今回は、攻撃の幅をさらに広げる『必殺ワザ(Bボタンワザ)』について、
その種類と、用途について説明していく。
各キャラ4つの必殺ワザの特性を徹底的に理解すべし
通常攻撃同様、必殺ワザも全て把握しておくことが重要である。
それでさらに、手数が増える。
必殺ワザは、スマッシュ攻撃などと違い、空中でも発動させることができるのがポイント。
一口に『必殺ワザ』と言っても、その性能は多岐に渡る。
いくつか大別した上で、使い方を考えてみよう。
私個人による見解だが、以下の8種に大別してみた。
飛び道具型
離れた相手に、飛び道具を撃つ必殺ワザ。
マリオ B、 リンク 横B、 サムス B、 フォックス B など。
弾道も色々あれば、威力も様々。
軌道を自分で制御できたり、チャージができたり、性能を変化させたりと、
ワザによってできることが変わるものもあるので、まずは色々試してみよう。
※ 各キャラ毎の特性については、いつか取り上げる予定なので、ここでは割愛とする。
飛び道具のない相手には、一方的に攻撃ができる。
近づいてこようとする相手に対する牽制や、ふっとばした相手への追撃が基本的な使い方となる。
威力の低い飛び道具なら、近づきながら当ててコンボの起点にすることができるし、
威力の高い飛び道具なら、トドメの一撃としてコンボの終わりにぶちかましてもよい。
近接攻撃型
自キャラの近くを攻撃できる必殺ワザ。
マリオ 上B、 リンク 上B、 ドンキーコング B、 Cファルコン B など。
リーチが少ない分、高威力・ふっとばしが強いものが多い。
復帰技(上B)にも多いが、この場合は発動後のスキに注意。多用は禁物。
単純に近づいて当てる他ない分、
一発狙いだったり、追撃・トドメに使うのがよい。
しかし常に動く相手に対し、その場に突っ立って出すのでは、まず当たらないだろう。
ではこちらから近づきながら当てにいけばよい。
ジャンプしながら、空中で発動すればいいのだ。
こうすることで、慣性を保ったまま動けるので、相手に近づきながらワザを発動できる。
自分が動きを止めるスキも減らせて、一石二鳥だ。
リンクの上Bなど、空中で性質が変わるワザもあるので、それはそれに合わせて動こう。
まずは、「近接型は空中で発動する」という意識を持って使うだけでもよい。
高威力のワザであれば、たとえ当たらなくても、
動きながら放ってくるというだけで、十分プレッシャーを与えられる。
設置型
フィールドに置いて、近づいた相手にダメージを与えたりするワザ。
爆弾やワナみたいなものがほとんど。
リンク 下B、 サムス 下B、 クッパJr. 下B、 むらびと 下B、 ダックハント B など。
置いてしまえば、自キャラは自由に動けることが最大のポイント。
攻撃を受けない安全な状態で準備しておき、コンボに組み込んだりするとよい。
ガケぎわに置いておけば、相手の復帰時の驚異にもなる。
発動時のスキには気をつけ、出せるならどんどん出していくのがいいだろう。
場を広く使い、相手の意識を分散させることができる。
ただし爆弾系のワザは、自分もダメージを負う場合が多いので、それも注意だ。
つかみ型
接近し、相手をつかんで攻撃するワザ。
C・ファルコン 上B、 ガノンドロフ 横B、 クッパ 横B、 ワリオ B など。
なぜか悪役系のキャラに多い気がする。
発動時に相手に急接近してつかみかかるものも多い。
空中でも発動できるので、動きに幅を持たせることができる。
最大の特徴は、ガード中の相手にも有効であること。
守りに入った相手に、すかさず当てていきたい。
強力な分、避けられたときのスキは大きいので、
まずは確実に当てられるように、距離感や速度を把握していこう。
慣れてくれば、コンボの締めに組み込める。
してやられた感が高く、相手への精神ダメージが大きい。
注意して欲しいのは、つかんだまま落下して道連れを狙った場合、
先に自分のミスになる上、相手に復帰力があればそこから戻ってこれてしまう。
相手が、自分よりふっとばし率が圧倒的に低く、復帰が苦手で、
かつ自分の残ストックが1でない場合であれば、
成功したときの恩恵は受けられるだろう。
つまり通常はあまりオススメはしない。
反射・吸収型
アイテムを含む飛び道具を跳ね返す、あるいは吸収するワザ。
マリオ 横B、 フォックス 下B、 ネス 下B、 ゼルダ B、 ミュウツー 横B など。
跳ね返した際には、威力や速度をプラスしてお返しするものが多い。
基本的には、飛び道具以外の攻撃は全て食らってしまうため、スキだらけの状態。
また、物理系飛び道具には無効だったり、弱点はそれぞれである。確認しておこう。
発動した瞬間に攻撃判定があるものも多いので、コンボに組み込むことも可能だが、
外したときのリスクが大きいので、初心者にはあまりオススメできない。
まずは、自分がふっとばされたときの追撃を返すことを狙っていこう。
飛び道具持ちにとって、「相手が反射ワザを持っている」ということは、それだけで驚異になる。
弾幕系の飛び道具持ちは、うかつに撃つことができなくなる。
つまり相手の行動を制限することが可能だ。
撃たれるたびに跳ね返して、手を封じてやろう。
また一方で、高威力の飛び道具持ちには、自分が反射ワザ持ちであることを忘れさせておきたい。
つまり多用して警戒されないよう、ここぞというところまで温存しておきたい。
「相手が気持ちよくコンボを決めて、トドメの追撃に飛び道具!…を返す!」
と決まれば、実に爽快である。
カウンター型
相手の攻撃が当たると発動するワザ。
マルス 下B、 ピーチ B、 アイク 下B、 ゲッコウガ 下B、 ベヨネッタ 下B など。
受けた威力にプラスして近接で返したり、
相手の背後から攻撃をしたり、
基本的には、相手の攻撃を受けると自動的に発動してダメージを与えられる。
ベヨネッタは特殊で、発動時は相手の動きが遅くなるだけなので、
自分で操作して追撃しなければならない。
いずれにせよ、決まれば強力。
小技をカウンターするよりも、相手のトドメの一撃を返すのを狙おう。
そのためには、反射ワザ同様、多用して警戒されないようにすること。
相手がカウンターの警戒が薄れたここぞいうところまで、温存しておくのがよい。
拘束型
相手を一時的に行動不能にするワザ。
ヨッシー B、 プリン 上B、 アイスクライマー 下B、 ミュウツー 下B など。
眠り、埋まり、気絶… いずれにせよ、追撃し放題の状態にできるため、
トドメの一撃に繋げることも容易となる。
たまごや氷の状態ではふっとばしはできないが、連続してダメージを与えられる。
拘束時間は、相手の蓄積ダメージが高いほど、長くなる。
ダウン中には効果がないワザも多いので、確認しておこう。
拘束できれば強力だが、その分スキが非常に大きい。
これも近接攻撃型同様、ジャンプの慣性で近づきながら当てにいくのが良い。
まずは動きながら当てれるようになろう。
慣れたらコンボに組み込むこともできる。
高速移動・瞬間移動型
自分が高速、あるいは瞬間的に移動するワザ。復帰にも使える。
ピカチュウ 上B、 フォックス 横B、 ゼルダ 上B、 ミュウツー 上B、
メタナイト 下B ゲッコウガ 横B など。
移動の前後に攻撃判定があるものは、比較的ふっとばし力が高いが、
スキが大きい上に、当てるのはやや難しい。
移動中に攻撃判定があるものは、相手をひるませる程度の威力だが、スキは小さい。
コンボにも適応しやすい。
攻撃判定がないワザもある。
これは復帰や回避に使用するしかない。
瞬間移動系は、姿が消えている間は無敵状態であるものがほとんど。
一方、高速移動系は、相手の攻撃が当たりにくいだけで、無敵状態ではないから注意が必要だ。
これらは、まずは攻撃に使おうとする必要はない。
復帰技として、確実に使えるようになっておこう。
特に、ガケつかまりが確実にできるようになっておいたほうがよい。
※復帰に関しては、別途解説する。
ほとんどのワザは、性質が複合的に重なっている
さて、8種に大別した必殺ワザだが、
察しの良い方は既にお気づきのとおり、各ワザがこれらに完全に分類されるわけではなく、
ワザによっては、各種複合的に重なり合っている。
例えば、インクリングの横Bは、近接攻撃型でありながら、相手を埋める拘束型としても機能する、強力なワザだ。
パルテナの下Bは、受けた攻撃によって、反射型にもカウンター型にもなる、便利なワザだ。
ルフレ下Bは、つかみ型かつ拘束型で、同時に吸収型になる。
ガード中でもお構いなしにダメージを与えながら、自身を回復できる。
むらびとの下Bは、設置型の木の成長度合いで、じょうろや斧の近接攻撃型を繰り出せるし、木を倒して手に入る木材は、飛び道具型として使用できる。
重要なのは、操作キャラクターの各必殺ワザが、どんな特性を持っているのか。
どういう使い方が有効なのか。どこが弱点なのか。
それらをしっかり把握することである。
その助力として、上記の解説を参考にして欲しい。
必殺ワザは、相手の思考を奪う”ハッタリ”と心得よ
さて、ここまで長々と必殺ワザの解説をしてきたわけだが、
最も重要なことをお伝えする。
それは、
「必殺ワザは多用するな」
ということだ。
設置型や、弾幕系の飛び道具型は、スキあらばガンガン使ってもらって構わないと思うが、
それ以外の、基本スキだらけの必殺ワザを、考えなしに連発していては、
動きが見え見えになってしまう。
「基本はAボタン攻撃」
そして、必殺ワザは、そこに加えられる手数の一つに過ぎない。
相手に攻撃を仕掛けに近づく一瞬、相手は予測する。
「素早い弱攻撃か、そのままダッシュ攻撃か、空前が来るのか、スマッシュが来るのか…?」
その中にさらに、一際威力の高い、必殺ワザが加えられたとしたら…
上の動画でもわかるとおり、必殺ワザは派手。 相手の脳裏に焼き付いてしまうのだ。
連発してれば、そりゃあ簡単に避けられもする。
しかしそれを焼き付けておきながら、実際はA攻撃を出していくと、
手堅くダメージを与えていけたりする。
A攻撃で基本的に構成された攻めの中で、たまにBを出してみる。
むしろハッタリでもいい。
「こいつ、Bワザもうまく使ってくるぞ…。」
と思わせたら、相手が警戒すべき要素がさらに増える。
「飛び道具を反射してくるかも…」
「大技をカウンターしてくるかも…」
「瞬間移動で追撃してくるかも…」
こうなると、相手は一気に攻めづらくなる。
攻めづらくなった相手に、自分が攻めていく。
もちろん、ここぞというところで必殺ワザを当てれるなら、
当ててしまったほうがよい。
ハッタリよりも、さらに印象付く。
しかし何度も言うが、多様は禁物だ。
通常攻撃と必殺ワザ、17種類の攻撃に加えて…
もし、使ったことがない必殺ワザがあるなら、特性を理解した上で、
試しに使って、そして自分の手数に加えてみてはいかがだろうか。
そして、前回解説したAボタン攻撃と合わせて、17種類の攻撃。
これらを使い分けるだけでも、相当な手数となる。
次回は、ここにさらに手数を加える、『つかみ』について紹介しよう。
コメント