ニュージーランド最高峰、マウントクックを臨む村の4日間 その2

「その1」の続きです。

ニュージーランド最高峰、マウントクックを臨む村の4日間 その1
日本より遥か南の島、ニュージーランドの最高マウントクック! 登頂難易度は高く、登山上級者でない限り登るのはやめておきましょう。 しかし登山上級者じゃなくても、マウントクックは十分堪能できます! 周辺ぐるっと氷山に囲まれた、マウントクック村に滞在した4日間のお話

 

険しきセバストポールからマウントクックを臨む 

 

知る人ぞ知る道 セバストポール

滞在2日目

フッカーバレーから戻ってきましたが、時刻はまだ昼過ぎ

宿に帰るには、まだ早い。

しかもずっと曇っていた空も、なんだか晴れてきている

 

実は昨晩、周辺のコースについてネットで調べていて、気になる情報を得ていた。

「レッドターンから、さらに上にいけるコースがある。」

 

早速またレッドターンを登ってきました。

↑昨日来たときにはよくわからなかったオブジェ、よく見ると「セバストポール」と書いてある。

 

この先にコースがあることを示している!

 

どの先!?

 

実は、よーく目を凝らすと、砂利の中に道らしきものができています。

岩の影から、さらに先に続く道があるようです。

 

しかし、当時の私は、このコースに全く気づくことなく

上の写真から90度左を向いた方向を見て、

「ここから上がっていけそうだな。」などと思ってしまうのでした。

これからセバストポールに登る皆さんは、ちゃんと道に従っていきましょう。

 

下から見ると登れそうだったのが、

だんだんと怪しくなってきました

んん?

 

 

おやおやぁ?

 

気がつくと、軽くロッククライミング状態になってしまっていました。

そんな登山はしたことありません。

 

「今ここで足場の岩崩れたら落ちるな…。」という状況も越えて、

なんとか崖みたいなところを登りきりました。

命からがら…

 

セバストポール自体が、知る人ぞ知る山(道)なのに、

さらにその横の「道でもない崖」なんかで怪我でもしたら、本当に危険です。

実際、周りに人は全然いませんでした。

絶対にやめましょう。

 

しかしまあ、セバストポールの左側を、なんとか登りきりました。

登り続けて、登るところがなくなって目の前に空が広がってくる瞬間って、

何度経験してもいいものです。

 

そして登っているうちに、ようやく晴れてきました!

↑セバストポール(の横の山)からの風景

光の明暗が加わると、山々の巨大さが、さらに際立ちます!

 

まだ雲は多いですが、写真だと、雲は右から左に流れており、

ついに最高峰マウントクックも、見えてきそうです。

 

はっ・・・!

 

 

もしや・・・あれが・・・

 

マウントクックの頂きかぁぁぁ!!?

(違います)

しかしこのときは、本当にこの山がマウントクックだと勘違いしており、

何枚も写真を撮りましたw

 

 

マウントクックに背中を見守られ、真のセバストポールへ

十分堪能できたと勘違いした私は、

あろうことか、下山しようとしておりました。

ここがセバストポールですらないのに。

 

さて降りるか、と目を向けた先に現れたのは、

明らかに周りの山より、飛び抜けて高い頂。

写真だと伝わりづらいですが、かなり奥にあって、自分も高いところにいるのに、

それでもまだ周りの山より高いんですよ。

 

見た瞬間に、鳥肌が立つほどでした。

間違いなく、あれがマウントクックだと、確信。

 

↑左の雲の隙間に見えるのがマウントクック、右奥のが勘違いクック

 

しかしまだ雲はかかっており、もう少し経てば完全に晴れそう、というところ。

 

こりゃあ…、行っちゃいますか。 もっと上まで。

奇しくも、本当のセバストポールへと登る気にさせられてしまいました。

このときは、セバストポールとは思っておらず、ただ高いから登ろうと思っただけですが。

 

 

登っていくと、なんとケルン(登山者の道標の積石)があるじゃないですか。

ここでようやく、こっちがセバストポールなんだと気づきましたw

 

道らしくなったとは言え、それでもかなりの急勾配です。

だいぶ体力を奪われます。

 

しかし休憩して座るたびに、目の前にはマウントクックが雄大に構えています。

これがまた、自分の目線が高くなるほど、

周りの山はさらに下がっていくけど、マウントクックは不動だから、

登れば登るほど、その高さが際立つんですね。

登ってはまた振り返って見る、というのが楽しくなってくるんですよ。

 

登れば登るほど、「デカい…!」と感動する。

 

こうして、マウントクックに見守られながら、本当のセバストポールを登りきりました。

(帰りは、本来の道から帰りました。)

 

長かった一日も、ついに日没が来ました。

最高峰のマウントクックが最後まで日に照らされている様は、まさに王者の風格。

 

一人で登る際には、十分な準備を

セバストポールから眺めるマウントクックは、とてつもない絶景でした。

しかし周りには人がほとんどいない故、一人で登る際には十分注意して登って下さい。

途中で怪我をしたら、相当まずいことになります。

登山中に注意するのももちろんですが、

セバストポールに登る前に、宿の人に行き先を伝えておく、など対策しておくのも、良いと思います。

万が一に備えて。

 

私のマウントクックを望む話は、もう一日分だけ続きます。

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